女子プロゴルフツアーのニトリレディスは23日から4日間、北海道・小樽CC(6628ヤード、パー72)で行われる。21日に30歳になった韓国のイ・ボミ(延田グループ)は、誕生日を機に復調を目指す。22日、プロアマ戦に参加した後、「20代は終わってしまったけど(先輩は)『30代は楽しいよ』と言っているので楽しみ。まだ、若いです」と笑顔で話した。
イ・ボミは、2015、16年は圧倒的な強さを見せつけ、2年連続賞金女王に輝いたが、昨季は賞金ランク23位に後退。今季はさらに低迷し、ここまで同89位と苦しんでいる。ただ、光明もある。出場3戦前の大東建託・いい部屋ネットレディス、同2戦前の北海党meijiカップでは予選落ちが続いていたが、前週のCATレディースでは26位と復調気配を漂わせた。この日のプロアマ戦の最終9番パー5。残り約60ヤードの第3打はピン奥50センチに着弾すると、バックスピンでカップをかすめた。「調子はボチボチです。特にウェッジは良くなっています」と手応えを明かした。
開催コースの小樽CCはツアー屈指の難コース。イ・ボミは15年大会を制し、16年大会でもプレーオフ惜敗の2位だった。「いいイメージは忘れました。覚えていたら逆にプレッシャーになりますから」と前向きに話す。1年ぶりのツアー優勝を果たせばツアー史上8人目の生涯獲得賞金8億円突破となるが「まずは予選を通過し、そこから上位を狙いたい」と足元を見失わず、堅実な目標を明かした。