超変則、おもしろスイングの崔虎星が3位


 ◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック第2日(31日、山梨・富士桜CC)

 超変則スイングを持ち味とする韓国の崔虎星(44)=フリー=が1イーグル、4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算4アンダーとして首位と2打差の3位で決勝ラウンドに進出した。左足を軸にバレリーナのように体を大きく回すフォローのドライバーショットでギャラリーを沸かせた。星野陸也(22)=フリー=が連日の68をマークし、通算6アンダーで首位をキープした。

 アマチュアのオジさんゴルファーよりカッコ悪いスイングで堂々と優勝争いに加わった。崔はドライバーショットでは体ごとヘッドを回してインパクト。フォローでは左足を軸にバレリーナのように回転する。「年をとるにつれ飛距離が出なくなったので、距離を稼ごうとして大きなスイングになった」と胸を張る。5番パー4ではドライバーで371ヤードをかっ飛ばし、平均スコア4・78で難度1位のホールでパーセーブした。

 規格外のスイングに丸山大は「ゴルフの根本が覆される」と首をかしげる。第3日に同組で回る松原は「面白いですよね」と笑顔を見せた。

 韓国の港湾都市、浦項(ポハン)出身。水産加工工場で働いていた20歳の時、作業中に右手親指の一部を切断する大アクシデントに見舞われたが、25歳からゴルフを始めてプロになった異色の経歴を持つ。バーディーを決めると「ゲッツ!」と古めのネタを繰り出すパフォーマンスでも観衆を沸かせた。首位と2打差3位で迎える決勝ラウンドに向けて「ガンバリマス!」と日本語で意欲を示す。今週末、富士山麓が崔虎星劇場と化すかも!?(竹内 達朗)

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