木下裕太、8強初シード前進「これを勝てば…」と男泣き


ベスト8進出を決めた木下

ベスト8進出を決めた木下

 ◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダマッチプレー選手権第4日(6日、埼玉・鳩山CC)

 4回戦8試合などを行い、プロ12年目の木下裕太(32)=フリー=が、6&5でH・W・リュー(37)=フリー=を下して初のベスト8進出を果たした。初めての賞金シード獲得に前進してうれし涙。準々決勝では16年賞金王で、ジュニア時代から親交のある池田勇太(32)=フリー=と初対決する。賞金ランク1位の今平周吾(25)=フリー=は、3&2で3度の日本ツアー賞金王・金庚泰(32)=新韓銀行=を破り、2年連続の8強入りとなった。

 こみ上げる感情を抑えきれなかった。5アップで迎えた13番パー5。木下はピン手前8ヤードのラフからチップインイーグルで8強入りを決めた。報道陣に囲まれると「これを勝てば初めてのシード権がもらえるという…」と言葉を詰まらせ、男泣き。今季獲得賞金は665万96円で、今大会は750万円以上の上乗せが確定。昨季実績で賞金シード圏内65位は1419万円で、値千金の1勝となった。

 172センチ、72キロながらドライバーが得意。平均飛距離は291ヤード(ツアー40位)でフェアウェーキープ率65・10%(同9位)が武器だ。この日も3つのパー5で3アップを奪った。

 準々決勝で1学年上の池田と激突する。同じ千葉の「北谷津ゴルフガーデン」で8歳でゴルフを始め「ちびユータ」と呼ばれた。「小学生から憧れの人。胸を借ります」と木下。好調のショットで地元の大先輩を撃破し、4強入りで初シード入りを確定させる。(榎本 友一)

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