セクシークイーンに圧勝の19歳美人プロ原はマネークイーンには完敗


1番、ティーショットを放つ原英莉花

1番、ティーショットを放つ原英莉花

 ◆女子プロゴルフツアーNOBUTAグループマスターズGCレディース 第3日(20日、兵庫・マスターズGC=6528ヤード、パー72)

 首位と1打差の2位からスタートした19歳の美人プロ原英莉花(フリー)は2バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの76と苦しみ、通算5アンダーとして首位と9打差の12位に後退した。予選ラウンドでは同組で回った韓国の「セクシークイーン」アン・シネ(27)=NOW ON=をスコア、存在感で圧倒したが、この日の決勝ラウンドでは暗転。初めて同組で回った賞金ランク首位の「マネークイーン」アン・ソンジュ(31)=モスバーガー=に9打の大差をつけられた。「食らいつこうと思ったけど、背中が遠かった。歯が立ちませんでした」と潔く完敗を認めた。

 5バーディー、ボギーなしの安定したゴルフで通算14アンダーとしたアン・ソンジュが2位から首位に浮上。2位に5打差をつけ、独走態勢に入った。17位から出た菊地絵理香(30)=オンワードホールディングス=が67で回り、通算9アンダーで2位に浮上。20歳の美人プロ松田鈴英(れい、ニトリ)が4バーディー、1ボギーの69で3つスコアを伸ばし、3位まで追い上げた。首位スタートの東浩子(26)=加賀電子=は1バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの74で松田と並び3位。

 173センチ、58キロ。モデル並みの体格とルックスの美人プロ原英莉花は最終組で「マネークイーン」アン・ソンジュと初対決。「セクシークイーン」アン・シネと同組だった予選ラウンドと同じく大ギャラリーに見守られてプレーした。アン・シネには2日間で8打差で圧勝したが、この日は一転。同スコアから出たアン・ソンジュに9打差をつけられ、待望のツアー初優勝はほぼ絶望となった。

 8番パー5でまさかの4パットを喫し、ダブルボギーをたたくなど、強風に対応できずに76。「やりたいプレーと頭の中がちぐはぐでした。上位争いの中、戦えませんでした」と苦しい一日を振り返った。

 大苦戦した原英莉花と対照的にアン・ソンジュは5バーディー、ボギーなしの67。「アン・ソンジュさんと同組で回ったのは初めて。パーパットの集中力がすごかった。全部、入りましたね。不安がなさそうだった。風との戦いも上手でした。簡単そうに見えました」。原英莉花は女王の実力に脱帽するしかなかった。

 それでも、19歳はあくまで前向き。「きょうオーバーした分、明日(21日)、バーディーを取り返したい。16番では欲が出てバーディーパットから3パットのボギーをたたいてしまったけど、ゴルファーとして欲は持ち続けたい。落ち込まずに頑張ります」と笑みを見せながら話した。

 日本ゴルフ界のレジェンド尾崎将司(71)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=のまな弟子は、飛距離ランク4位(252・89ヤード)とスケールの大きなゴルフが持ち味。原英莉花は完敗を糧にさらなる飛躍を目指す。

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