大槻智春“プチ禁酒”効果で日本シリーズ出場権獲得へ首位と1打差


 ◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権 第1日(1日、沖縄・PGMゴルフリゾート沖縄=7270ヤード、パー72)

 昨年のチャレンジツアー賞金王・大槻智春(28)=真清創設=が8バーディー、2ボギーの6アンダー66で、首位と1打差の2位と好発進を決めた。9月下旬から始めた“プチ禁酒”の効果もあってショットが好調だった。最終戦のメジャー、ゴルフ日本シリーズJTカップ(報知新聞社主催、29日~12月2日、東京よみうりCC)出場権獲得に向け、ツアー初Vを目指す。武藤俊憲(40)=フリー=が7アンダーで単独首位。

 大槻はスッキリした表情で報道陣の前に現れた。自身最少タイの66で回って1打差の2位。自己最高の2位発進に「気を張って、いいラウンドができた」と笑顔を見せた。

 172センチ、94キロ。どっしりとした体形を生かし、ブレないショットを放つ。「ビールもワインも焼酎も好き。お酒が好き。言えないような失敗をしたこともある」と笑う。10月28日に沖縄入りすると「ミミガーやアーサーの天ぷら」など沖縄名物をつまみに、30日まではビールを飲み続けた。

 しかし試合前日の31日はアルコールは一滴も口にせず。9月の下旬から「試合の前日から最終日までは禁酒している」という。理由は「お酒を飲み過ぎると体も重いし疲れが残るんで」。今大会は初出場ながら、4番から自身初の5連続バーディー。目に見える結果につなげた。

 大きな目標を達成したい。未勝利で賞金ランクは39位。毎年、同30位前後で出場権を得られる日本シリーズJTカップの出場権を持っていない。「最初からJTを目標にやってきた。1年間頑張った30人しか出られない大会。その中に僕も入れたら」。ツアー自己最高位は6位。勝って、勝利の美酒に酔いたい。(高橋 宏磁)

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