【牧野裕チェック】石川、逆転つながる18番2メートル


ホールアウトし笑顔でギャラリーの声援に応えた

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 ◆報知新聞社主催男子プロゴルフツアー今季最終戦日本シリーズJTカップ第3日(1日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 2日間単独首位だったヤンが足踏みして、4打差に16人がひしめく大混戦となった。風は穏やかだったが好天が続き、グリーンの速さが13フィートまで上がって、下りのパットで苦戦する選手が相次いだ。今大会はグリーンの状態が素晴らしい。下りの2メートルよりも、上りの6メートルの方がチャンスがある印象だった。

 最終日も好天の予報。グリーンの速さと硬さが増すことが予想される。ピン位置を逆算して、上りのラインにつける攻め方が要求される。風が吹けば一打たりとも気が抜けない。ただ、18ホールミスなくそれを続けるのは難しい。ミスした時に、いかにボギーで食い止めるかが優勝するには大事なカギになってくる。

 石川は、17番で2日連続の2オン3パットのパー。それでも最終18番で、直角に曲がる難しい2メートルのパーパットをねじ込んだのがものすごく大きい。優勝へ向かう気力を切らさずに最終日に臨める。最終組の最終18番のパットまで、勝負の行方はわからない近年まれに見る面白い展開だ。ぜひ会場でご覧ください。(プロゴルファー)

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