日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式が3日、都内で行われ、選手会長として1年目を終えた石川遼(27)=カシオ=が、激動の今季を振り返り、「(選手個人としては)勝つことができなくて悔しいシーズンだった」と話した。
選手会長としては、今季からピンフラッグの販売やジュニア選手との触れ合い、土曜プロアマ戦など、男子ゴルフ界を盛り上げるための施策を考えてきた。「選手の観点で、選手の年齢も若くなり、海外の選手も多く活躍してくれて、日本の選手のみならず、シード権争いや日本シリーズでの争いが熱い戦いになってきました」と語った。
日本シリーズJTカップ(11月29日~12月2日、東京よみうりCC)では、プレーオフに進み、今季自己最高タイの2位となった。「結果以上に得られたものが大きい。今年で一番集中してプレーできたと思います。これまでは流れがいい方向に向かっている時に、一打つまずくことがあったが、日本シリーズではそれがなかった」と手応えを口にした。
来季に向けて「再来年につながる年にしたいので、自分にとって大きな年になります。優勝、賞金王と日本で一番を目指します」と力強く語った。20年東京五輪については、世界ランク上位2名に出場権が与えられるが、「地元(埼玉)で行われるので、(代表に)入りたいです。自分にチャンスがあると信じてやっていきたいです。来年はそういう意味でも気合が入ります」と力を込めた。