本間ゴルフは、多くのプロやアスリートを中心に人気が高い『TOUR WORLD(ツアーワールド)』の4代目となる『TW747』を11月16日に新発売した。今回は、ゴルフクラブに精通しているQP(キューピー)こと関雅史プロ(44)に同モデルの性能を徹底検証してもらった。(取材協力=チェリーヒルズゴルフクラブ)
◆オートマチック性能進化で楽に飛ばせる
向上心を持った熱意系ゴルファーに支持されてきた本間ゴルフの『ツアーワールド』シリーズが、さらに進化を遂げた。今回のコンセプトは「REAL DISTANCE」。「優れたクラブを持つ愉(たの)しみ」と「確実な飛距離アップ」の両立を実現するために同社独自の様々なテクノロジーを投入したフラッグシップモデルだ。
まずは『TW747』ドライバーで感じたことは、前作までは打感や操作性といった部分にこだわっていたが、今回はいま流行のオートマチック性能が全面に出ている。ねじれの少ない強弾道で思いのまま飛ばす「455」と、圧倒的な高弾道&低スピンで飛ばす「460」の2機種を用意。両モデルとも同シリーズで初となる同社独自の無段階調角システム「ノン・ローティング・システム」を始め、世界最薄・最軽量のカーボンリブクラウンや、フェース周りの剛性をアップさせる4ファング・テクノロジーなど最新の技術を採用している。
「460」は重心が深く、慣性モーメントが高いのでとてもつかまりがよく打ちやすい。プレーヤーを選ばずに誰でも楽に飛ばすことができるクラブだ。実際に打ってみたがすごくオートマチック。弾道はハイドローで、思わず「気持ちいい~」と言ってしまったほど美しい球筋。マイクラブと比較して約10ヤードは飛んでいた。
次に「455」を打ってみたが、こちらもオートマチックだが、ヘッドの形状からか「460」よりも少し操作性を兼ね備えている感じがした。弾道はストレートからストレートフェード。しっかりとたたきに行っても左に行かない。この点は左を嫌うアスリートにもってこいのクラブといえるだろう。
両モデルに共通して言えることは、誰でもオートマチックに飛ばすことができるクラブに進化しながらも、ワンランク上のゴルファーが求める打球音や打感をおざなりにしていないこと。しかも調角機能が付いたことで、自分に合ったカスタマイズができるようになるなど、プロや上級者の高いニーズに応えてきた同社のテクノロジーが凝縮されている。
オートマチックな打ちやすさと飛び、それに打感と打球音のすべてを満足したいゴルファーは『ツアーワールドTW747』ドライバーを一度試してみてください。
TW747 455 TW747 460
ヘッド体積(cc) 455 460
ヘッド素材/製法 Ti6-4+カーボン(ET40)/鋳造
フェース素材/製法 Ti6-4/鋳造
ロフト角(度) 9.5/10.5
ライ角(度) 59.5 60.0
重心距離(ミリ) 41.0 39.0
重心深度(ミリ) 39.5/40.0 38.0/38.5
長さ(インチ) 45.25
<関雅史>(せき・まさし) 1974年9月28日、東京都生まれ。44歳。PGA公認A級ティーチングプロ。レッスンはもちろんゴルフギアの評論なども行う。持ち前の明るさとキャラクターでQPの愛称で雑誌やテレビに数多く出演。所属はゴルフフィールズ。
◆アイアンでも2モデル設定
「TW747」アイアンにはマイルドな打感と直進安定性を実現した「Vx」と、高弾道で圧倒的な飛びを実現した「P」の2モデルを用意している。とくに「P」はオートマチック性能が高く、実際のコース試打でも1番手ほど飛んでいた感じだった。また、「Vx」は、ピンポイントでグリーンを狙えるアイアンといえるだろう。