日本ゴルフツアー機構(JGTO)は20日、都内で来季国内男子ツアーの日程を発表した。米男子ツアーと共催の「ZOZOチャンピオンシップ」が増え、1増2減の計24試合となった。
賞金総額975万ドル(約11億円)、優勝175万ドル(約2億円)の同大会が加わり、賞金総額は42億9475万円で1973年のツアー制施行後の最高額となった。青木功会長(76)は「私が83年にハワイアンオープンを勝った時は賞金5万ドル。(98年以来)久々の40億円突破で大いに期待のできる1年になると思う」と目尻を下げた。
ZOZO―の賞金は高額すぎるため、日本ツアーへの賞金加算は50%に決まった。出場78選手のうち60人が米ツアーメンバー。スポンサー推薦8人、10月のブリヂストンオープン上位3人、1月の開幕戦からブリヂストンオープンまでの賞金ランク上位7人という出場資格も発表された。宇治重喜理事は「世界基準に合わせて。1勝で賞金王にならないように」と賞金加算設定の意図を説明した。
◆今平ZOZO「夢の大会」 〇…1勝で今季賞金王となった今平周吾(26)=フリー=も、日程発表会見に出席した。「来年は、ZOZOチャンピオンシップがあります。優勝すれば米ツアーの出場権を獲得できる。夢のような大会」と出場を待望した。来季に向けては「3勝以上を目標にして、しっかりとトレーニングを積んでいきたい。ファンの皆さんに、感動を与えるプレーができるように頑張っていきたい」と意気込みを口にした。
◆放映権議論は「じっくりと」 〇…国内男子ツアーの放映権帰属については、国内女子と同様に明確な文書はない。各ツアー関係者の集う国際会議などの場で、これまではセールスなどで使える日本ツアーの映像がなかったが、宇治理事は「テレビ各局さんと映像の2次利用などについては、じっくり時間をかけて話し合いをしていきます」と明言。テレビ局や選手との“不協和音”が続く女子ツアーを反面教師にする。