ゴルフの新年会 今年の講演のテーマは「近代化のための新しいゴルフ規則変更」


講演を行った日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史専務理事(写真左)と同規則統括部長の市村元氏

講演を行った日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史専務理事(写真左)と同規則統括部長の市村元氏

 ゴルフ16団体の新年会が16日、都内で開催された。日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史専務理事(55)と同規則統括部長の市村元氏が今年1月1日から施行されたルール改定に基づく、「近代化のための新しいゴルフ規則変更」をテーマに約1時間にわたって講演した。

 ゴルフのルールは、大きく変更された1984年から4年ごとに改定されてきた。前回の改訂は2016年。次は20年のはずだったが、市村氏は「いいものができあがったので、なるべく早くリリースしたかった」と説明した。12年から議論が行われ、17年3月に全世界に公表。各団体や選手にアンケートで内容に対し意見を集い、18年に晴れて発表された。

 新ルールはプレーのスピードアップとゴルフ初心者にも理解しやすいルールの簡素化を目標に議論されたという。話題はルール改定の狙いの一つ、「スロープレーの改善」に移った。球探しは3~5分とし、これまで具体的な決まりがなかった、ストロークに使う時間を自分の番になってから40秒以内と明文化した。実際にプレー中に測ることはしないが、市村氏は「40秒かけるとスロープレーヤーになるという概念を作りたいので」と言及。他にもペナルティーエリアの設定や、パッティンググリーンの規則など丁寧な説明が施された。

 来年には「ハンディーキャップの規定」も発表されるという。山中専務理事は「今年、来年はルール改定や(20年東京)オリンピック、ハンディーキャップの規定と色々な展望がある。ゴルフを正しく展開していくのが我々の大きな使命である」と話し、会を締めくくった。新ルールがツアーを始め、ゴルフ界を変えていく。

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