【関西期待の女子プロ石川明日香のナイスショットしましょ】<3>


 今回は、アマチュアゴルファーの永遠のテーマである「飛んで曲がらない」コツを話したいと思います。

 

インパクト後、約30センチヘッドを返さずにライン出しすることで方向性はアップする

 飛ばない人の大半の弾道はスライス。みなさんご存じのアウトサイドイン軌道になることで、フェースがカットに入り、こすれてスライスします。また、アウトサイドインを嫌い、インサイドから打とうとすると、ダウンスイング時に右肩が下がって、インパクト時に右足に体重が残りフェースが開いてスライスが出やすくなります。

 

 これらを解消する方法は、インパクトのあと、すぐにクラブフェースを返すのではなく、飛球線上に沿って30センチほど真っすぐに打ち出してみてください。そうすれば、インサイドからクラブが入りやすいうえ、手首を使って無理にヘッドをターンさせないから球がこすれることがない。しかも、フェースがスクエアに球を捉えたまま真っすぐに打ち出していく(ライン出しできる)ので、体重が右に残らずにスムーズに左に移動していきます。それによって、フェースが開かず、スライスが出にくくなります。


 このようにインパクト後に真っすぐに打ち出す意識を持つと、ストレートな球になり飛距離も伸びていきます。ただし、アイアンの場合は、フィニッシュの位置が低くなり、弾道が低くなります。その分、ランが出るので、クラブ選択を間違わないようにしてください。
(次回は悪いライの打ち方)

 

石川明日香(いしかわ・あすか)1997年9月24日生まれ、大阪府出身。21歳。8歳からゴルフをはじめ、2016年プロテスト合格。同年のステップアップツアー「山陰合同銀行DUOレディース」で初優勝。17年の同ツアー「ECCレディース」で2勝目を挙げる。18年はQTからレギュラーツアーに出場し賞金シードを目指す。身長161センチ、体重55キロ、血液型A。