【関西期待の女子プロ石川明日香のナイスショットしましょ】<4>


 OBは免れたけど、斜面にボールが止まって、セカンドでOB。そんな経験をした人も多いことでしょう。ライが悪い場合は無理をしないことが一番。どんな球筋が出るのかを予想して、その対処をすると、大けがは防げます。

 

急なつま先上がりの傾斜ではグリップを短く、上体を起こして構えよう

 今回はスライサーがよく遭遇するつま先上がりのライについて。このライは、基本的に引っ掛けやすくなります。よく引っ掛けることを予想して目標よりも、かなり右を向いてスタンスを取っている人を見かけます。実はこれはNG。引っ掛けないでおこうと意識するあまり、思った以上にフェースを開いてしまうから右にプッシュアウトしてOBになる場合があります。

 

 つま先上がりのライの場合、〈1〉体のバランスが崩れやすいので体重を左足にかけておく〈2〉スタンスで右に向くのではなく、ボールを真ん中からやや右に置いて構え、普段通りのスイングすると、自然とフェースが開いてくれるので引っ掛けない〈3〉傾斜の度合いによってグリップを短く持つ。基本はこの3点に注意しましょう。


真ん中よりやや右にボール置くと、自然にフェースが開くので引っ掛けを防ぐことができる

 中でもかなりきつい傾斜の場合、グリップとシャフトの付け根ぐらいまで短く持つこと。ここで気を付けるのは、いつものように前傾姿勢を保つと、体が突っ込み引っ掛ける原因になります。上体を少し起こし気味に構えると、スムーズに体を回転させることができます。クラブを短く持つぶん、当然飛距離が落ちるので、クラブの番手を1つ上げること。これでつま先上がりのライでミスすることはなくなりますよ。(次回はつま先下がりのライ)

 

石川明日香(いしかわ・あすか)1997年9月24日、大阪府生まれ。21歳。8歳からゴルフを始め、2016年にプロテスト合格。同年のステップアップツアー「山陰合同銀行DUOレディース」で初優勝。17年の同ツアー「ECCレディース」で2勝目を挙げる。18年はQTからレギュラーツアーに出場し賞金シードを目指す。161センチ、55キロ、血液型A型。