[アプローチ]
いよいよ最終回となりました。今回はグリーン周りの悪いライからのアプローチと、ガードバンカーの脱出法を話します。
まずはアプローチについて。寄せようと力んでトップ。グリーン奥の斜面に止まり、左足下がりのライで大トラブル。そんな経験をしたことがありませんか。この場合、ボールを上げようとすればするほど、ダフりやトップになる確率が上がります。
そんな時は左足体重で斜面なりに立ち、ボールを真ん中よりやや右に置くこと。この状態にすることでボールに直接コンタクトしやすくなります。ロフトのあるクラブのSW(サンドウェッジ)かAW(アプローチウェッジ)を選んで、グリーン手前にワンクッションさせて転がしていくと大きなミスは回避できます。
また、左足上がりのライの場合は、球に直接コンタクトできるようにボールを真ん中に置きます。このとき、フェースが開く(寝る)ので少し大きめに振るように心がけること。
[バンカー]
次にガードバンカーです。バンカーからシャンクした人もいると思いますが、シャンクの原因はフェースを右に向けて開いて構えるから。バンカーではスタンスはオープンに構え、フェースは右に開くのではなく寝かせる。そして、アウトサイドイン軌道で右手のこぶしで砂をたたく感じに打ち込んでいきます。
あとはピンまでの距離に応じてクラブを替えること。私の場合は20ヤード以内なら58度、20~40ヤードの距離なら52度を使います。どちらの距離でも打ち方は同じですが、フォローを取るほどランが出るので落としどころと転がる距離をしっかりと把握しておきましょう。
これでもうアプローチ&バンカーは怖くない。これから冬を迎えますが、寒さに負けずにゴルフを楽しんでくださいね。(おわり)
◆石川明日香(いしかわ・あすか)1997年9月24日、大阪府生まれ。21歳。8歳からゴルフをはじめ、2016年にプロテスト合格。同年のステップアップツアー「山陰合同銀行DUOレディース」で初優勝。17年の同ツアー「ECCレディース」で2勝目を挙げる。161センチ、55キロ。血液型はA型。