“美人プロ”脇元華、桑田真澄氏の弟とタッグで単独首位発進


 ◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第1日(29日、宮崎・UMKCC=6525ヤード、パー72)

 今季レギュラーツアー本格参戦の“美人プロ”脇元華(21)=フリー=が、7バーディー、ボギーなしの7アンダーで単独首位発進した。高校時代「毎日通った」と慣れ親しんだ地元のコースで自己最高「65」をマークした。今大会は元巨人・桑田真澄氏(50)の弟でティーチングプロの泉氏(49)に初めてキャディーを依頼。強力タッグでツアー初優勝を狙う。河本結(20)=エリエール=が66の6アンダーで2位。

 地元の大声援を受け、174センチの長身美人プロが主役に躍り出た。「『華ちゃん頑張ってね』と名指しの声援もあってうれしかった」。脇元は前半7番パー3(175ヤード)の第1打をピン1メートル半に寄せ、初バーディーを奪うと、後半は10番、12番、14番、17番でいずれもピン2メートル以内にピタリとつけバーディーラッシュ。18番も10メートルを沈めるバーディー締めで「今季3試合やった中でショットは一番良かった」と笑顔を見せた。

 開幕戦から44位、22位、51位と3試合、不本意なゴルフが続いた。そこで頼ったのが桑田泉氏だ。5年前に父の知人が、桑田真澄氏、泉氏に出会ったことで交流が始まった。「1年半前にも泉さんと回らせていただいてスコアが良かった。勉強したい」と脇元。24日のTポイント×ENEOS終了後、泉氏へキャディー兼任コーチをお願いした。

 キャディーを務めるのは約20年ぶりという泉氏は「地元で頑張りたい」と脇元の強い思いを受けて快諾。18日から2日間、パターなど技術練習とメンタルケアを重点的に行い「コースマネジメントがうまくいっている」と手応えを語った。

 今大会のコースは小学校時代から回っており、宮崎日大高時代は放課後、毎日のように自転車で通い腕を磨いた。高校3年間は推薦でアマチュアとして大会出場。慣れ親しんだコースに「知っているのは武器になった」。卒業後の17年は大会ボランティアとして参加。熱戦を横目に「悔しい思いもしていた」と出場選手として活躍することを誓った。

 昨夏、3度目の正直でプロテストに合格した。昨年末の最終予選会で23位と今季前半戦の出場権を獲得し、プロとして戻ってきた舞台。「帰ってきたなという感じ。優勝したい気持ちはあるけど、一打一打集中して頑張りたい」。21歳の新鋭が、宮崎県勢初の大会制覇へ突き進む。(宮下 京香)

 ◆脇元 華(わきもと・はな)1997年10月4日、宮崎・小林市生まれ。21歳。8歳からゴルフを始め、宮崎日大高ではゴルフ部の主将を務めた。17年に2度目のプロテスト不合格後、台湾ツアーに参戦。18年5月に台湾ツアー「Sampo Ladies Open」で初優勝。7月に3度目の正直でプロテスト合格。昨年末の最終予選会で23位に入り、今季前半戦の出場権を獲得した。家族は父、妹、弟。174センチ、64キロ。血液型AB。

最新のカテゴリー記事