タイガー・ウッズ(米国)は過去、日本ツアーで2勝 日本での戦歴を振り返る


02年11月のダンロップフェニックス初日、大勢のギャラリーの見守る中、12番でティーショットを放つタイガー・ウッズ

02年11月のダンロップフェニックス初日、大勢のギャラリーの見守る中、12番でティーショットを放つタイガー・ウッズ

 今月の男子ゴルフのメジャー、マスターズを制して米ツアー82勝目を挙げたタイガー・ウッズ(43)=米国=が25日、10月に日本男子ツアーとの共催で日本初開催の米男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(24~27日・千葉・習志野CC)への参戦を表明した。

 日本での大会出場は2006年11月の日本ツアー、ダンロップフェニックス以来約13年ぶり。マスターズを制した年の来日は01、02、05年に続く4度目となる。40代となってからは初来日で、関東地方での大会出場も初となるが、過去のウッズの日本での戦歴を振り返る。日本男子ツアーは5戦2勝。いずれも11月に九州開催の大会だった。

     ◇     

 ▽1998年11月 カシオワールド(鹿児島・いぶすきGC開聞C=7105ヤード、パー72)で日本ツアー初出場。22歳は69、74、71、70の通算4アンダーで15位。“タイガー・フィーバー”を前に、同大会は日本男子ツアー史上初の当日券なし。「すべて前売りにして、何人のギャラリーが来場するのかを把握したかった」と会場の安全を確保した。

 ▽2001年11月 国別対抗戦EMCワールドカップ(静岡・太平洋C御殿場C=7247ヤード、パー72)に、デビッド・デュバル(30)とともに米国代表として出場。世界ランク1位の25歳は、最終日の18番パー5でグリーン右ラフからの3打目を「奇跡のチップインイーグル」。1万6700人の大観衆を熱狂に包み、土壇場でニュージーランド、デンマーク、南アフリカに追いついてプレーオフに持ち込むも、1ホール目で脱落して2位。南アフリカが優勝した。

 ▽02年11月 ダンロップ・フェニックス(宮崎・フェニックスCC=6917ヤード、パー71)に26歳で初出場。71、68、69、67で通算9アンダーの8位。横尾要が15アンダーで優勝。1打差2位にセルヒオ・ガルシア(スペイン)、3打差4位にジャスティン・ローズ(英国)。宮崎市内のホームセンターでは脚立が売り切れ続出。ウッズ組は幾重もの人垣ができ、観戦用の必須アイテムとして大ヒットした。

 ▽04年11月 ダンロップ・フェニックス(宮崎・フェニックスCC=6901ヤード、パー70)に2年ぶり2度目の出場。28歳は65、67、65、67の通算16アンダーで日本ツアー初優勝。初日から首位を独走し、2位の川岸良兼に8打差をつける異次元の強さで圧勝した。同年10月にエリン夫人と結婚後、初の優勝だった。

 ▽05年11月 ダンロップ・フェニックス(宮崎・フェニックスCC=6907ヤード、パー70)に2年連続3度目の出場。29歳は65、67、68、72の通算8アンダー。疲労性の腰痛と左足首痛を抱えながらも、横尾要とのプレーオフを4ホール目で制して2連覇達成。

 ▽06年11月 ダンロップ・フェニックス(宮崎・フェニックスCC=6907ヤード、パー70)に3年連続4度目の出場。67、65、72、67の通算9アンダーで2位。パドレイグ・ハリントン(アイルランド)にプレーオフ2ホール目で惜敗。1994~96年の尾崎将司以来2人目の大会3連覇は逃した。

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