ニュージーランドのJrゴルフ留学事情<18>


 この1年間、JGNZのブログに華やかな話題を提供してくれたリオン・リアーン姉妹が、ゴルフキャンプを終了し、先週末元気に日本へ帰国しました。姉のリオンさんは、昨年高校を卒業して、ワーホリビザを使って、去年の7月から1年間のゴルフ留学。妹のリアーンさんは、都内の私立高校に通う3年生。学校を半年間休学して、今年の元旦に半年間のゴルフ留学がスタートしました。
 先週、帰国の日が迫ってきた姉妹に、ニュージーランドの印象、ゴルフ留学の感想などを語ってもらいました。

 

JGNZ:まずは、ニュージーランドへ来ることになったきっかけを聞かせてください。

 

リオ:私の場合は、高校を卒業したら海外でゴルフをプレーしたいという夢があったので、アメリカのゴルフアカデミーのエイジェントからいくつか資料を取り寄せていたんです。その時期に、小堀さんのホームページをたまたま見つけて、メールで問い合わせて、個別面談をお願いして、っていうのがきっかけでした。

 

JGNZ:じゃぁ、フロリダやサウスカロライナの有名アカデミーではなくて、最終的にニュージーランドを選んだんだ。(ビックリ)

 

リオ:そういうことになりますね(笑)。でも、ニュージーランドに来ることにして、大正解でした。

 

JGNZ:あ、は、は、アリガト。リアーンさんは?

 

リア:私は、海外なんて絶対行きたくない、って最初思っていて。英語もまったくダメ出し、海外ってなんか恐いイメージあるし。そういう点では、姉とは真逆でしたね。英語出来ないのに海外なんて絶対無理でしょ、って姉を見ながら思ってました。

 

JGNZ:でも、来ちゃった。しかも、長期で。

 

リア:先にNZへ行った姉から「ニュージーランド、絶対に来た方がいい」「ゴルフの環境が日本とは全然違う」ってLINEが来るし、両親も「リオンもいるし、行ってみたら?」って励ましてくれて。高校の先生達もゴルフ留学を理解してくれたので、半年間休学して思い切って日本を飛び出してみました。ニュージーランドへ来られたのは、本当に両親と学校の先生たちのお陰です。

 

JGNZ:実際にニュージーランドに来てみて、ゴルフの環境で2人が感じる日本との違いっていうのは、どの辺りでしょう? ニュージーランドのどういうところに魅力を感じますか?

 

リオ:練習環境は、良い意味で、もう何もかもが日本と違うんですけど(笑)、ニュージーランドって、ゴルフ場で会うみんなが凄くフレンドリーじゃないですかぁ。メンバーさん達も、グリーンキーパーさん達も。みーんな笑顔で、居心地が良いですよね。
日本のゴルフ場だと、まず「怒られたり、注意されたりしないように」っていう雰囲気があるので、ニュージーランドの空気感が私は凄く好きです。

 

リア:空気感っていうと、私は最初のトーナメントでニュージーランドを好きになりました。こっちに来てすぐに、36ホールのトーナメントに出たんですけど、もう試合の雰囲気が日本と全然違うんですよ。もちろんみんな真剣なんだけど、日本よりもっと楽しんでゴルフをプレーしているというか。ニュージーランド、全然怖くないじゃん、って。(笑)

 

JGNZ:長期のゴルフキャンプでしたが、ホームステイは大丈夫でしたか?ホームシックとか困ったことは?

 

リオ・リア:家族や友達に会いたいなぁ、って思うことは最初の頃はありましたね。LINEでしょっちゅう話してるんですけど、だから尚更会いたくなるというか。あれが、ホームシックだったのかな?
ホストファミリーは最高でした。毎晩、ソファーでクイズ番組見ながら、みんなで夕食を食べるっていう家族で、とても仲良しなんです。ラグビーもみんなでテレビ観戦するんですよ。お父さんは、応援するチームのジャージ来てテレビの前に陣取るんです。(爆)お蔭で、私達もラグビーのルールに詳しくなったので、9月のワールドカップが楽しみです!

 

JGNZ:2人の毎日のスケジュールを、日本のみんなに紹介してくれますか?

 

リオ・リア:はい。えーと、朝起きたらまず2人でジョギングに出て、それから朝ごはん食べて、部屋でパッティングとスイングのシャドーやって。お昼から夕方までは、ゴルフコースで練習して、最後にジムへ行って。家に帰ってきたら晩御飯食べて、またパッティングとシャドーやって。寝る前に、ゴルフ日記つけて、シャワー浴びて。こんな感じです。

 

JGNZ:オフの日は?

 

リオ・リア: トーナメント翌日のオフや、練習の疲れが溜まってきた時は、ひたすら寝ます(笑)。普段の日曜日のオフは、お母さんと一緒にお茶やショッピングに出掛けたり。お父さんもお休みだと、皆んなでドライブへ行ったり、結構いろんな所へ連れて行ってもらいました。先週末はビリヤードに連れて行ってもらって、超、楽しかったです!

 

JGNZ: ゴルフ留学に興味がある日本のジュニア達に、何かアドバイスするとしたら?

 

リオ・リア:(少し考えて・・) 英語なんかまったく話せなくても、ニュージーランドにゴルフ留学出来ますよぉ〜。って、これアドバイスになってますか?

 

JGNZ:なってる、なってる。(笑)
では、最後に日本へ帰ってからの目標を聞かせて下さい。

 

リオ:1番の目標は、今年のプロテストに合格することです。そして、チャンスがあれば海外のQTにも挑戦して、海外トーナメントの出場権もゲット出来るように頑張りたいと思います。

 

リア:私は、まずちゃんと高校を卒業しないと。これ以上休んだら、本当に卒業出来ないんで。(汗)ということで、勉強を頑張ります。
ゴルフの目標は、姉と同じです。プロテスト目指して一生懸命練習して、海外のQTにも挑戦したいと思っています。

 

ゴルフ留学のスタート。まずは、ペガサスのプロショップでトランドラーを購入。レンタルも有りますが、長期なら買った方がお得。ニュージーランドドルで$300-$400ぐらいです。

フィジカルトレーニングも1からスタート。TPIのスクリーニングを受けて、トレーニングメニューを組んでもらいました。


練習では直ぐにメモをとる。帰ったら日記にまとめる。ラウンドしたらスタッツをつけてデーターをまとめる。海外でゴルフキャンプっていうと華やかなイメージですが、毎日、地道な作業の繰り返しです。

アウトドアでの英会話レッスン。「カズマから習った英語を家で使うと、ロビンさん(ホストマザー)が喜んでくれるんです。どこで覚えたの?って。」(リオン)


お正月からは、妹のリアンさんがキャンプに合流。到着後直ぐに、北島へ遠征してU19に出場。ニュージーランド楽しすぎて、余裕のピースサイン。(笑)

トーナメントにもたくさん出場しました。ほとんどが、3ラウンドか4ラウンドの試合です。36ホールを2日続けてプレーするトーナメントも経験しました。


マックでコースマネージメントの勉強会。世界の最先端、ディケイドゴルフの理論をメモメモ。理屈は簡単ですが、実際にトーナメントで使えるようになるには、鍛錬が必要です。

2人とも、ニュージーランドで誕生日を迎えました。日本のお父さん、お母さんに感謝しながら、我が家でハッピーバースデー。


トーナメント遠征の最終日は、観光などなど。オークランドではカフェ巡り、ウェリントンでは美術館鑑賞、ハミルトンでは植物園、タウポではショッピング。振り返ってみると、いろんな所へ行きましたね。

毎日打ちっ放しで練習していた日本から、毎日ゴルフ場で練習するニュージーランドへ。「ゴルフの練習って、こんなに楽しかったんですね」byリオン&リアン


 

kobori

◆小堀亮三
1966年生まれ、神奈川県出身。中央大学仏文科を3か月で中退後、オフロードバイクのレースに参戦するために単身渡米、その後10年に渡り住み続けることとなる。UCSD卒業(カリフォルニア大学サンディエゴ校)。ニュージーランドの広大なオフロードトレイルライディングに魅せられ、2007年、妻、娘(当時8歳)、息子(当時5歳)の家族4人でニュージーランドへ移住し1年と半年後に永住権を取得。ふとしたきっかけでニュージーランドがゴルフ天国であることにも気づき、自身もどっぷりとはまり腰を痛めることに。今はゴルフに熱中する子ども達をサポートするかたわら、ジュニアゴルフNZを運営。
職歴   オフロードバイク業界でイベント企画運営をメインに輸入卸売、コラム執筆等、多岐に渡り30年。が、ゴルフに熱中する子ども達の影響と数々の幸運な出会いにより、一念発起、50歳でジュニアゴルフNZを開業する。現在はバイクとゴルフ2足の草鞋を履き、日本とニュージーランドを行ったり来たりの生活を送っている。
活動拠点 ニュージーランドでは南島のランギオラ。日本では群馬県の浅間高原、北軽井沢
趣味   家庭菜園とブログの更新(http://juniorgolfnewzealand.blog.jp)