◆女子プロゴルフツアー センチュリー21レディス 第1日(26日、埼玉・石坂GC、賞金総額8000万円、優勝1440万円、観衆4489)
1998年度生まれ「黄金世代」の原英莉花(20)=日本通運=が6バーディー、1ボギーの67で回り首位発進した。黄金世代は今季20戦のうち7勝を挙げており、リゾートトラストレディス(5月31日~6月2日)に次ぐ2勝目と同世代の“出世争い”に意欲を示した。先週のサマンサタバサレディースで初優勝した黄金世代の小祝さくら(21)=ニトリ=は3打差8位発進。
真夏の青空に、師匠の尾崎将司(72)譲りの豪打が放たれた。12番パー5。原英は残り275ヤードの第2打を3ウッドでグリーン手前まで運ぶと、アプローチを2メートルに寄せてバーディー。気温33度の暑さの中でギャラリーを沸かせた。「熱中症かな、というくらい頭がポカーンとしています」と苦笑いも、2勝目に向け絶好のスタートを切った。
前週は11試合ぶりに休んで調整。千葉県内のジャンボ邸の専用練習場で打ち込んだ。「ジャンボさんから、ほとんどアドバイスはなかった。そうそう、練習器具を修理してもらいました」。急成長中の20歳はレジェンドに認められつつある。
サマンサ―では小祝が初優勝。今季20戦のうち、20~21歳の黄金世代が7勝を占めている。「小祝さんはいつ勝ってもおかしくなかった。これで多くの選手が1勝しましたよね。早く2勝目を挙げたい」。黄金世代の優勝経験者は8人となったが、複数回Vは3人。“出世争い”は勝利をいくつ積み重ねられるか、という次なるステージに入った。
173センチ、58キロと恵まれた体格を生かし、平均飛距離ランク5位(250・55ヤード)。所属する日本通運のテレビCMにも出演中で存在感は増している。実力と人気を兼ね備え、世代のエースになれる可能性を秘めている。(竹内 達朗)