2打差の単独首位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回り、通算18アンダーで優勝した。海外メジャー初出場での大偉業で、日本勢では1977年全米女子プロの樋口久子以来42年ぶり2人目のメジャー制覇。プロ転向から1年、世界的に無名だった20歳が、安定したショットと強気のパットで後半2打差を逆転して一気に頂点をつかんだ。
スポンサー企業のキャンディル(東京都新宿区、建築業)は5日未明、一部社員が集結してテレビ観戦。優勝が決まると、社内共有している「渋野さん応援グループLINE」が祝福の声であふれた。
岡山県出身の林晃生社長が昨年、同県出身でプロテストに合格したばかりの渋野に注目。支援を始め、今年6月に正式契約したばかりだった。林社長は現地で生観戦し、本人を祝福。担当者は「ご縁をいただきましたが、まさかこんなにも早く、こんなに素晴らしい結果を残されるとは思いませんでした。帰国する渋野さんを空港までみんなでお迎えに参ります」と声を弾ませた。