畑岡奈紗×渋野日向子、日本女子プロ選手権で4度目激突…黄金世代No.1決定戦


 日米通算6勝で世界ランク9位の畑岡奈紗(20)=森ビル=が9月の国内メジャー第2戦、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(12~15日、兵庫・チェリーヒルズGC)に出場登録を済ませたことが23日、分かった。AIG全英女子オープン覇者で、同じ“黄金世代”の同12位・渋野日向子(20)=RSK山陽放送=と、日米ツアー4度目(アマ時代を含む)の同時出場。現時点での日本勢世界ランク上位2人による対決が、メジャーの舞台を盛り上げる。

 畑岡VS渋野の2強対決が実現する。複数のツアー関係者によると、米国を主戦場とする畑岡が3週後の日本女子プロ選手権で、3月のダイキンオーキッドレディス(17位)以来、約半年ぶりに国内試合に出場。渋野との同時出場は今月の全英も含めて通算4度目となる。過去の大会では、必ずどちらかが優勝しており、渋野のプロテスト合格(18年)以降では国内初対決だ。

 畑岡は今季米で1勝、2位2回と活躍し、世界ランクは日本勢トップの9位。同12位で国内2番手の“スマイル・シンデレラ”渋野とともに、1998年度生まれの黄金世代2人は、来年の東京五輪の代表選出圏内に位置する。

 2人とも「金メダル獲得」を目標にしており、「今季の結果で状況が変わる。特に今年1年は気合を入れてやりたい」(畑岡)、「一つ一つの試合が、気が抜けない。上位争いをしてランクを上げたい」(渋野)と語っている。女子プロ選手権は世界ランクの獲得ポイントが通常の国内ツアーより高いメジャーだけに、重要な戦いとなる。

 全英で渋野が日本人42年ぶり2人目のメジャー制覇を達成したことで、世界ランクも肉薄。女子プロ選手権はともに初出場で、畑岡は2度の女子OP制覇(16、17年)に続く国内メジャー3勝目、渋野にとっては5月のワールドレディスサロンパスカップに続く連勝が懸かる。

 これまでツアーで同組で回ったことはなく、女子ゴルフ界を引っ張る2人による初の同組対決の期待も高まる。前週まで国内ツアーは“シブコ・フィーバー”に沸いたばかり。実力者同士の“関西決戦”は大いに盛り上がりそうだ。

 ◆畑岡と渋野の対決 国内では2度あり、初の同時出場はともにアマ時代の16年日本女子オープンで、畑岡が4日間を通算4アンダーで回り優勝。渋野は2日間18オーバーで予選落ちした。17年日本女子OPでは畑岡が20アンダーで連覇。渋野は9オーバーで予選落ち。今年8月の全英女子OPは、渋野が18アンダーで優勝し、畑岡は8オーバーで予選落ち。畑岡が2勝1敗としている。

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