渋野日向子がシンデレラ・チャージ! 首位でホールアウト 8打差大逆転Vあるか!?


6番、バーディーパットを沈めギャラリーの声援に応える渋野日向子

6番、バーディーパットを沈めギャラリーの声援に応える渋野日向子

 ◆女子プロゴルフツアー デサント東海クラシック 最終日(22日、愛知・新南愛知CC美浜C=6437ヤード、パー72)

 首位と8打差20位からスタートした渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が8バーディー、ボギーなしの64で回り、通算13アンダーの単独首位でホールアウトした。前半は3連続を含む4バーディー。海外メジャーのAIG全英女子オープン(8月1~4日)を制した“スマイル・シンデレラ”は得意の後半で、さらにパワーアップ。10、12番でバーディーを奪った後、15番パー5では2オンに成功し、バーディー。ついに首位に並んだ。続く16番パー3では第1打をグリーン左のラフに外したが、残り約15ヤードのアプローチを直接放り込み、チップインバーディーで単独首位に立った。最終18番パー4では2・5メートルのバーディーチャンスにつけたが、惜しくも外れ、グリーンを囲んだ大観衆からどよめきが沸き起こった。

 1打差の2位は12番まで終えた韓国の申ジエ(31)=スリーボンド=。2打差の3位に14番終了の浜田茉優(24)=伊藤園=、14番終了の三ケ島かな(23)=ランテック=、ホールアウトした上田桃子(33)=かんぽ生命=らが続く。

 スタート前はV圏外だった渋野が驚異のプレーを演じた。ツアー自己ベストを2打も更新する64をマーク。まさに“シンデレラ・チャージ”だった。

 ツアー史上最大の最終日逆転優勝は2002年広済堂レディスで11打差を大逆転した藤野オリエ。渋野が8打差の大逆転を成し遂げた場合、1998年の東洋水産レディス北海道の大場美智恵と並び、ツアー史上2番目の大逆転優勝となる。

 渋野は昨年までツアー獲得賞金は0円。今季、全英女子オープンの優勝で約7200万円の賞金を手にしているが、日本ツアー獲得賞金は先週まで約9203万円でランク2位。今大会に勝てば生涯&今季1億円を超える。24試合目での生涯獲得賞金1億円突破は、先週に17試合で達成した畑岡奈紗(20)=森ビル=に次いで日本人2番目のスピード記録で宮里藍(27試合)を抜くことになる。

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