◆男子ゴルフ アジア・パシフィックアマチュア選手権 公式練習日(25日、中国・シ―シャン国際GC=7041ヤード、パー72)
昨年大会覇者の金谷拓実(21)=東北福祉大3年=は25日、18年大会2位の中島啓太(19)=日体大1年=、青島賢吾(20)=米ウェークフォレスト大3年=とともに大会公式会見に出席した。10、11年の松山英樹以来大会2人目となる連覇へのカギにティーショットを挙げた。
世界各国約50人の報道陣が詰めかけた会見場。金谷は海外メディアから連覇について質問されると「この場に戻って来られてうれしいです。また(優勝して)マスターズや全英オープンに出られるように頑張りたい。(大学の先輩の)松山選手に記録で並ぶことは非常に光栄ですが、連覇と言うよりも、この大会で優勝することが重要」と冷静に日本語で答えた。
今大会は16年10月の世界選手権シリーズ、HSBCチャンピオンズで松山が制したコースと同一コースだ。金谷は24日、25日と18ホールずつの練習ラウンドを積んだ。「ラフはすごく長くて、密度も濃くて入ると飛ばない。いい位置から第2打を打たないとチャンスにつかない」と警戒した。親交の深い松山から助言も授かってきたという。「たくさん出場されているので、コース状態とかを伺ったりしてきました」と感謝した。
世界アマランクは2位。この日も各国のインタビュー取材を受けるなど注目度は高いが「ランクは高いかもしれないけど、たくさん素晴らしい選手もいるし、周りは関係ない。自分のプレーを出し切ることが大事」とうなずいた。
18年大会優勝の資格で今年のマスターズ(58位)、全英オープンに出場した。「マスターズは最終日に78をたたき、全英は1打及ばずに予選落ち。すごく悔しい気持ちが残っているので、やっぱりもう一度出たいです。マスターズでも全英でも、フェアウェーキープ率は上位にいた。僕は飛距離は出ないので精度で勝負。ドライバーで良いところへ運べることは強みかなと思います」。偉大な先輩の背中を追いかけてフェアウェーを突き進む。