１０番、第２打を放つマシュー・ウルフ
◆米男子プロゴルフツアー ＺＯＺＯチャンピオンシップ 第１日（２４日、千葉・習志野ＣＣ＝７０４１ヤード、パー７０）
変則スイングが持ち味のウルフが日本のファンを魅了した。マシュー・ウルフ（２０）＝米国＝が出だしの１０番で第１打を放つと、ギャラリーから「え！？ すげ～！」などと驚きの歓声が沸いた。テイクバックで孤を描くような独特のスイングは、練習場で堀川ら日本選手もマネをする。「いろいろなバリエーションを経て、自然とこのスイングになった。もちろん、お気に入り」と言う。
今年６月にプロ転向し、参戦わずか３戦目だった７月の３Ｍオープンで初優勝。今、最も勢いがある新鋭だ。２０１６年に米国代表で出場したトヨタジュニア以来、約３年ぶりの来日。「おすしが大好きなんだ。今回、日本に戻って来られるのを楽しみにしていた」と胸を弾ませている。
自身の名にちなんだオオカミのヘッドカバーは、米オクラホマ州立大に通うガールフレンドが「ぬいぐるみを切って縫って作ってくれたんだ♪」と照れ笑い。６９の１アンダー１４位で滑り出し「持ち味のショットが良く、堅実なゴルフができた」とうなずいた。憧れるウッズは６アンダーで首位発進。日本でも“タイガー”の背を追い続ける。（宮下 京香）
◆マシュー・ウルフ １９９９年４月１４日、米カリフォルニア州生まれ。２０歳。２０１６年トヨタジュニアゴルフワールドカップに米国代表で出場し、団体戦優勝。１９年５月に全米学生選手権個人戦優勝。同年６月にプロ転向し、７月の３Ｍオープンで初優勝。世界ランクは１２１位。１８３センチ。憧れの選手はタイガー・ウッズ。趣味はバスケットボール観戦。