【今田竜二の目】ウッズは軽く振っても。アイアンショットの距離感さすが


 ◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第3日(26日、千葉・習志野CC=7041ヤード、パー70)

 千葉を襲った大雨の影響で1日延期され、第2ラウンド(R)は超異例の無観客試合で行われた。首位で出た13年ぶり日本参戦のタイガー・ウッズ(43)=米国=が7バーディー、1ボギーの64で回り、通算12アンダーで2打差の単独首位に立った。松山英樹(27)=LEXUS=は、140ヤードの10番パー4でイーグルを奪うなど67で4打差3位。第3Rは27日午前6時30分から観客ありで行い、組み替えなしで日没まで最終Rを進行する。

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 ウッズは8月に左膝の手術を受けて試合から遠ざかっていたため「今週は(優勝争いは)ないかな」と思っていましたが、やはりそこはさすがタイガーでしたね。アイアンショットの距離感が素晴らしく、ミスショットをしても外しどころを分かっているためパーを拾えるゴルフをしている。

 以前より軽く振っているなという印象を受けます。43歳ですし、パワーは少しずつ衰えもあるけど、飛距離にこだわらずに「パーン、パーン」と軽く打っている感じです。毎試合のように勝っていた頃は、腕力で体のターンを使ってボールを押さえつけるような打ち方でした。それが今はトップも緩やかでスイングもまだまだきれい。いつまでたっても、見ていてかっこいいなと思える選手です。

 まだ36ホールあります。日曜日にどういうゴルフができるか。リードしたまま最終の月曜日を迎えることができれば、ウッズの優勝確率はかなり上がってきます。松山君も調子がそんなによくない中でスコアを3つ伸ばした。この2人がハイレベルな優勝争いをしてくれたら、言うことなしです。(08年米ツアー1勝、プロゴルファー)

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