◆女子ゴルフ 最終プロテスト第1日(5日、岡山・JFE瀬戸内海GC、参加100人)
3年連続受験で98年度生まれ「黄金世代」の三浦桃香(20)=アウトソーシング=が4バーディー、3ボギーの71で首位と3打差の15位につけた。この日は「津波防災の日」と定められており、コース近隣の避難訓練の警戒音を勘違いしてボギーを叩くも、合格圏でまとめた。安田祐香(18)=大手前大1年=と韓国のアン・シネ(28)=NOW ON=は首位と2打差の8位。
プロ入りを懸けた大一番で予期せぬ“ハプニング”が三浦を襲った。午前10時前、近隣の避難訓練の警戒音がコース内の一部にもわずかに聞こえてきた。3番で音を耳にした三浦は、事前に何も知らされていなかったことから地震と勘違い。「ビビっちゃって。打たなきゃいけないから打ったんですけど…」と手元が狂い、痛恨のボギーを叩いた。
後に「避難訓練です」というアナウンスを聞きひと安心したが「10分ぐらい1人で病んでいました」と振り返った。それでも崩れることなく71でまとめ、合格圏をキープ。体中に湿疹ができるなど満身創痍(そうい)で戦っているが「ちょっとずつ頑張ります」と目標へ突き進む。
◆最終プロテスト 4日間、72ホールのストロークプレーで行われる。54ホール終了時点で80位タイまで、または20位に8打差の選手のうち、いずれか多い方が最終ラウンドに進出。20位タイまでの合格者は、11月下旬から始まる来季ツアー優先出場権をかけた予選会に出場できる。今回のみ、合格順位より2打差までの選手も予選会の第1ステージに出られる。