◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権第3日(9日、沖縄・PGMゴルフリゾート)
第3ラウンドが行われ、3打差の3位から出た崔虎星(韓国)が北風5・4メートルの強風が吹き荒れる中、6バーディー、3ボギーの68をマーク。通算10アンダーで単独首位に浮上し「きょうは本当に難しかった。風に勝つのではなく、流れに寄り添ってプレーしました」と振り返った。1打差の2位は3位スタートで今季賞金ランク1位の今平周吾が続いた。
崔は1番ティーショットから左足を軸にし、バレリーナのように体を大きく回す、独特のスイングでギャラリーを沸かせた。またプレーでも1番からバーディーを量産し、観客のハートをわしづかみに。先に上がった今平と9アンダーで並んで迎えた18番では、3・5メートルを沈めてバーディーで締めた。
ラウンド後にはファンがサインを求め行列を作り「ありがとうございます」と日本語で感謝した。日本のファンに向けてはサインの工夫も凝らす。サインのすぐ横に「虎」という文字を記し、「今年から本格的に入れている。サインだけだと余白があってさみしいと思ったし、その方が分かりやすいでしょ?」。ファン・ファーストの思いからだった。
この日同様の強風が吹く中でも制した、昨年11月のカシオワールドオープン(高知)以来となるツアー3勝目が見えてきた。「カシオのときより風が強いです。あしたはメンタルゲームになると思う。頑張ります。またあした!」と、言って笑顔でコースを後にした。