渋野日向子、人生初の誕生日当日の試合に臨む「しっかりスコアを出さないとうれしい誕生日にならない」


プロアマ戦の1番、コースですれ違った青木瀬令奈に手を振る渋野日向子

プロアマ戦の1番、コースですれ違った青木瀬令奈に手を振る渋野日向子

 女子プロゴルフツアーの伊藤園レディスが15日から3日間、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で開催される。日米通算4勝で賞金ランク3位の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は21歳の誕生日当日に人生初の大会初日を迎える。14日はプロアマ戦で調整。同組のアマチュアにも「そうです。きょうは誕生日前夜祭なんです」などと笑顔で答えて“前日祭”から周囲はすでに祝福ムードに入っていた。

 初日は賞金女王を争う、ランク1位の申ジエ(31)=韓国=、同2位の鈴木愛(25)=セールスフォース=との注目組に入った。前週は13位で優勝した鈴木に賞金ランクで抜かれ、2位から3位に後退した。「抜かれるのは当たり前のことだし、そこに関しては何とも思っていない。残り3試合で優勝を確実にしないといけない。トップ5に入らないと賞金女王は無理。頑張るしかない」と同組対決で食らいつく。

 今大会は3位と好成績を残した、昨年12月の新人戦・加賀電子カップを行ったコースと同じ。同大会では「親友」と認め合う、今大会主催の伊藤園所属でホステスプロの大里桃子(21)と同組で回った思い出がある。「覚えている。17番(パー3)のイメージがある。左ピンでめっちゃ右に行った気がする」と振り返った。前夜の雨もあったが、今回のコースのグリーンは“重い”と選手は口をそろえる。渋野も「グリーンは好きかもしれない。結構(球は)止まる感じがするので、攻めるゴルフには適している」と自信を示した。

 昨年20歳になってからは、初めてツアーに本格参戦すると、日米で4勝を挙げ、飛躍の1年を経験した。21歳を目前に「いろいろなことを“覚悟”していく年になる。米ツアーのことも考えて、世界に羽ばたける準備をしていく1年になる」と語った。そのためにも初日から好スタートを切りたいところだ。「しっかりスコアを出さないとうれしい誕生日にならない。できる限りいいスコアで回りたい」と意気込んだ。

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