日本男子プロゴルフツアー歴代最多94勝の尾崎将司(73)=I.S.T=が1日、千葉県内のゴルフ練習場で「ジャンボ尾崎ジュニアレッスン会 supported by ISPS」を開催した。
北は青森、南は福岡までの中学生から、大学生までの男女計32人が参加した。「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1次選考も兼ねており、原英莉花ら「ジャンボ軍団」のプロの指導を受けるジュニアゴルファーの姿に、ジャンボは約2時間、後方から食い入るように熱視線を送り続けた。会の最後には「ひとよりも上手くなりたいなら、自分に厳しくムチを入れられないと」などと厳しめのエールも送った。
レッスン会後は大勢の報道陣に囲まれた。レギュラーツアーにこだわり続けるレジェンドは、注目の去就について質問を受けると「俺のことはいいよ。ほっといてくれる? 頭の中にはもう若い子に良い練習をして欲しい、しかないよ」などと苦笑いで煙に巻いた。
昨秋、体力面から今季は5月の中日クラウンズ、9月のANAオープン、11月のダンロップフェニックスの3戦に出場を絞る可能性を示唆。過去2シーズンは7戦ずつに出場してきたが「準備がなかなかできなくなっているからね。スイングを普通にするには(体力作りに)2、3週間かかる。試合をこれに出る、と決めたら準備はするよ。その3試合? それは確かだね」と、プロ51年目は3試合+αに試合数を限定する意向だ。
このオフは、千葉県内で野球のバットでの素振りを行っている。「振れることが大事。スイングできる体にしないと。どこまでできるかはわからないけど」。先月、73歳となったジャンボの唯一無二の挑戦が幕を開けた。