◆崩れ疑いチェック
100の壁に悩んでいるゴルファーに総じて言えることは、正しい前傾姿勢ができていないこと。そこで今回は、正しい前傾姿勢の作り方を話したいと思います。
前傾が崩れていると体の上下動が起こり、下がるとダフる。起き上がるとトップしますよね。また、ラウンドの後半にスライスが出てOB、スコアを崩している人を見かけますが、体が疲れてくると前傾姿勢が保てなくなり、クラブが遅れてフェースが開いて球に当たるので、球は右に出てスライスボールになります。
正しい前傾姿勢は、自然体で膝を軽く曲げて、みぞおちがボールにまっすぐ向かうように構えます。すべてのショットでこの姿勢をキープすることが大切です。
前傾姿勢のチェック方法としては、壁に頭を付けて軽く膝を曲げて、みぞおちが仮想のボールに向くように構えます。そして手のひらを重ねてスイングをする。これなら家や練習場の壁を使えばいつでも練習できますよね。背中に張りを感じる人は、いままで正しく前傾ができていない証拠です。とにかく正しい前傾姿勢を体に覚えさせてください。
また、最初はまっすぐ飛んでいたのに、急にダフりやトップ、スライスが出始めたら、まずは前傾姿勢の崩れを疑ってみてください。コース内の木々などを使って前傾姿勢のチェックをしてみると、崩れかけたスコアを立て直すことができるようになります。(次回は正しい左の壁の作り方です)
<プロフィール>
青木翔(あおき・しょう) 1983年3月28日、福岡県生まれ。36歳。福岡大学卒業後にプロゴルファーを目指す。27歳の時にティーチングプロの資格を取得。2017年から渋野日向子のコーチとなる。2019年のAIG全英女子オープンでは渋野のキャディーを務める。181センチ、77キロ、A型。