女子ゴルフでツアー通算13勝の成田美寿々(27)=オンワードホールディングス=が20日、大東建託・いい部屋ネットレディスの前年度優勝者としてリモート会見に臨んだ。
成田は「有村智恵さんと優勝を争ったことが一番心に残っている」と振り返り、同週に行われていた海外メジャーの全英女子オープン(渋野日向子が優勝)からも「ダイジェスト映像で見ていて、私も頑張らなきゃと思っていました」と、刺激を受けたと明かした。
今季初戦だったアース・モンダミンカップ(6月下旬、千葉)は予選落ちに終わった。春先にクラブ調整がうまくいかず、スイングを崩してしまったこともあり、急ピッチで調整したが自信を持ってドライバーを振り切れなかったという。
2戦目のNEC軽井沢(8月14日開幕、長野)に向けては「トレーニングの中で体の意識を修正しながら取り組んでいる。しっかりと振り切れるように準備をしたい。とても楽しみです」。2013年に優勝経験もあるコースで活躍を誓った。
現在の世界ランク(再開時期は未定)は日本勢12番手の86位。厳しい位置にはいるが、目標としている東京五輪への闘志は持ち続けており、「延期が決まる前までは(出場は)ほぼ無理と思っていました。1年延びて、まだチャンスはあるし、逆転してやろうかなという気持ちはあります」と、自力出場となる15位以内への浮上に向け力を込めた。
ツアーは次戦も無観客開催となる。他スポーツが段階的にファンの入場を開始している状況を踏まえ、「安全面でいうとギャラリーを入れるのは、まだリスクはあると思いますけど、少しでも皆さまに観戦していただきたい。アースの時も『ナイスバーディー』って聞こえないのがさみしかった。早くファンの方たちとお会いしたい」とコメント。「(観客が)いるからこその面白みもある。それでこそのプロ。(私は)“おだてられ上手”なんですかね」と続けた。