黄金世代・吉川桃が通算12アンダーで優勝 観客の前でアグレッシブなゴルフを披露…36ホールボギーなし


通算12アンダーで優勝した吉川

通算12アンダーで優勝した吉川

 ゴルフのISPSハンダ・医療従事者応援! チャリティレディース(賞金総額3000万円、優勝賞金600万円)が3日から2日間、静岡・伊豆大仁CCで観客を入れて開催され、36ホールストロークプレーで争われた。4日は最終ラウンドが行われ、女子ゴルファー111人(うちアマチュアは3人)が出場。2日間で1057人のギャラリーが観戦に訪れた。

 単独首位から出た、1998年度生まれの「黄金世代」・吉川桃(22)=フリー=が4バーディー、連日ボギーなしのラウンド。68で回り、通算12アンダーで優勝した。首位と2打差の2位で出た笹生優花(19)=ICTSI=は67をマークし、1打差の2位に入った。吉川は「久しぶりにギャラリーさんに会えてうれしかった。いいプレーをお見せできて良かった。ノーボギーで回れて、内容的にも良かった。優勝できてうれしかったです」と笑顔で語った。

 吉川は自身のプレースタイルについて「私は(スコアの)伸ばし合いが苦手で我慢するゴルフが好き」と分析していた。だが、6月の今季初戦のレギュラーツアー、アース・モンダミンカップで、39位で出た第2ラウンドで一つもバーディーを取れずに終わり、110位で予選落ち。「バーディーを取れば流れも変わっていた。やっぱりバーディーを取らないといけない」。今大会はその反省を踏まえ「ノーボギーよりバーディー」と意識。攻めのゴルフを貫いた。

 吉川は2017年にプロテストに合格。同期にはツアー通算4勝の勝みなみ、同1勝小祝さくら、新垣比菜、浅井咲希らがいる。昨年、下部のステップアップツアーでプロ初優勝を挙げた「黄金世代」の一人だ。同い年のライバルの存在については「やっぱり見ていて上手だなと思う。レギュラーツアーで優勝した友達を見ると、私もあそこに立ちたいと思う」と刺激もある。次戦は14日開幕のNEC軽井沢72(長野・軽井沢72G北C)に出場予定で「(今季の)目標はツアーで優勝することと、シード権を取ることです。今日みたいな気持ちでプレーできれば」と決意を示した。

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