国内メジャーの日本オープン、日本女子オープンは無観客開催&賞金総額の25%減額を発表


 日本ゴルフ協会は31日、男子のメジャー、日本オープン(10月15~18日、千葉・紫CCすみれC)と女子のメジャー、日本女子オープン(10月1~4日、福岡・ザ・クラシックGC)を非公開開催で開催することを発表した。

 両大会に日本シニアオープンを含めた3大会の前売り券などの払い戻しは、近日中に日本ゴルフ協会のホームページ上で案内予定という。

 ともに、新型コロナウイルス感染予防対策のため、本選前のプロアマ大会やチャンピオンズディナーなどは中止。これにより、収益の大幅な減額と新型コロナ対策への安全確保のための諸経費の大幅増額を見込み、3大会の賞金総額を一律25%減額することも発表した。日本オープンは2億1000万円から1億5750万円に。日本女子オープンは1億5000万円から1億1250万円に。日本シニアオープンは8000万円から6000万円への減額が決定した。

 日本ゴルフ協会の戸張捷常務理事(オープンゼネラルプロデューサー)がコメントを発表した。以下全文。

「当協会は、我が国のナショナルオープンを安全に開催する方法を感染症専門家や関係者の皆様、開催倶楽部と検討を重ねてまいりました。

 その結果、新型コロナウィルス感染症拡大を防止するために、日本シニアオープンゴルフ選手権に続き、日本女子オープンゴルフ選手権並びに日本オープンゴルフ選手権の一般非公開での開催、プロアマ大会の中止、そして各オープンのチャンピオンズディナーを中止することを決定いたしました。

 ナショナルオープンの観戦を楽しみにしていただいたゴルフファンの皆様には大変申し訳なく思っています。選手たちの素晴らしいプレーを観戦いただくことで、ゴルフの素晴らしさをお伝えする機会を失うことは、非常に厳しく苦しい決断でありました。ゴルフファンの皆様には、何卒ご理解を頂きたく存じます。

 このような状況の中にあっても、最高のコースコンディションで選手を迎えるために、本年度ナショナルオープンの開催コースである鳴尾ゴルフ倶楽部、ザ・クラシックゴルフ倶楽部、紫カントリークラブの関係者の皆様には、日々コースメンテナンスに取り組んでいただいております。

 共催のNHKによる放送の準備が進んでおりますので、最高の舞台で選手たちが見せるプレーをテレビを通してお楽しみいただければ幸いです。

 また、一般非公開での開催並びにプロアマ大会の中止を決定することにより、大幅な減収となる一方で、感染症拡大防止策の徹底に伴う諸経費の増大が見込まれています。大会経費について、様々な角度からコスト削減を 検討しておりますが、現段階において、賞金総額についても見直さざるを得ない状況となりま

した。今年度限りの措置であることを望みます。 歴史と伝統のナショナルオープンを、今回の事態で中断させないために、賞金総額の減額という苦渋の決断に至ったことをご理解頂きたお願い申し上げます」

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