畑岡奈紗が67の猛チャージで5打差14位へ浮上「優勝を目指してやっている」


 ◇米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ANAインスピレーション 第3日 12日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC、賞金総額310万ドル(約3億2860万円)、優勝46万5000ドル(約4929万円)、無観客

 第3ラウンドが始まり、日本勢最高36位で予選を通過した畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=は、得意のショットが好調で5バーディー、ボギーなしの67をマーク。ホールアウト時点で首位と5打差の14位まで浮上した。

 10番からスタート。11番パー5では、残り25ヤードのグリーン左奥のラフからの第3打で、絶妙なアプローチでベタピンに寄せてバーディーを先行した。おにぎりをほおばった12番パー4は、アイアンでの第2打を1・5メートルにつけて連続バーディーとした。17番パー3も、アイアンでのティーショットを1・5メートルにつけて伸ばした。通算4アンダーの23位で前半を折り返した。

 暑さの増した後半、日傘や小型扇風機を使い、タオルを首に巻く場面も見られた。それでも、世界ランク7位の日本のエースは集中力を切らさなかった。2番パー5は1・5メートルを沈めて伸ばし、9番は4・5メートルをねじ込んでバーディー締め。右拳を突き出してガッツポーズで締めくくった。この日は虫が多く、大半の選手がショット前に虫を払うシーンが相次いだ。「3番、4番あたりが多かった気がします。去年はそんなに居なかったので、春と秋の違いなのかなと思いますね」と畑岡は分析した。

 この日はフェアウェーを外したのは2ホールのみ。「ティーショットがすごく安定していた。ドローとフェードをうまく打ち分けながらイメージの良い方で、今日はミスもなく迷い無くいけましたね。ノーボギーで回れたのはすごくうれしいです。3日間で一番良かったですね」と胸を張った。

 前日まで32、33パットと苦しんだグリーン上も27パットと改善された。センターシャフトのパターで、クロスハンドグリップで「昨日のラウンド後、練習しました。ボールを、目の下の近くに置くように変えました。しっくりきました」とうなずいた。

 ホールアウト時点で首位は、通算11アンダーのブルック・ヘンダーソン(カナダ)。5打差だったが「今日のショットがあればパットがあと3つ、4つ入れば伸ばせると思う。爆発したいですね。もちろん、優勝を目指してやっているんですけど、ちょっと離されそうなので。まずはトップ10を目指したい。去年はメジャーで良い成績が残せていないので」と畑岡。最終日は伸ばせるだけ伸ばして、逆転優勝が転がり込むのを待つ。

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