◆女子プロゴルフツアー デサント東海クラシック 第1日(18日、愛知・新南愛知CC美浜C=6456ヤード、パー72)
2000年度生まれの「ミレニアム世代」でツアー1勝の古江彩佳(20)=フリー=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、6アンダーで首位と1打差の2位で好発進した。古江はパターのグリップに小さな重りを入れて手元を安定させ、ミドルパットを次々と決めてスコアを伸ばした。65で回ったサイ・ペイイン(29)=台湾=が7アンダーで首位に立った。
古江が「あんまり得意としてない」と話すパットがさえた。前半に2つを伸ばすと、後半は11番で8メートル、13番では2メートル、15番と17番では5メートルのバーディーパットを決めた。「バーディーチャンスにつけたら、だいたい入れられたのでリズムに乗っていけた。気楽にできた」と充実の表情だった。
昨年10月の富士通レディースで宮里藍さんらに続く史上7人目のアマチュア優勝を果たした。今季もゴルフ5レディスで2位に入るなど「安定性はいい方」と自負がある。だが、プロ初勝利に一歩届かないことには「パッティングが問題」と分析。そこで用具メーカーに頼みパターのグリップの先に幅約1センチの小さな重りを入れ、打つ時の手元を安定させた。今大会で実戦投入し、「今日はやっと入ってくれた」と好感触にうなずいた。
パットが入ったことで、約1年ぶりツアー優勝への期待が膨らむ。ただ、20歳は「プロでの優勝はすごくしたい。でも強く思っちゃうと、プレッシャーになるので伸び伸びやりたい」と自然体を貫く。(宮下 京香)