渋野日向子、ノーボギーも、パットが入らず「バーディーチャンス何回あった?」と悔しさ募る 来週は22歳の誕生日週


5番、笑顔でラウンドする渋野日向子(カメラ・相川 和寛)

5番、笑顔でラウンドする渋野日向子(カメラ・相川 和寛)

 ◆女子プロゴルフツアー ▽TOTOジャパンクラシック最終日(8日、茨城・太平洋C美野里C=6554ヤード、パー72)

 最終ラウンド(R)が行われ、28位で出た渋野日向子(サントリー)は2バーディー、ボギーなしの70で回り、通算6アンダー、30位で3日間を終えた。日本ツアーでは昨年11月の大王製紙エリエールレディス最終日以来となるボギーなしのラウンドとなった。66で回った申ジエ(韓国)が19アンダーで今季ツアー2勝目を飾った。

 21歳の「ラストサンデー」。渋野はこの日、18ホール中、2番ホール以外の17ホールでパーオンしたが、全てでパーオンした後半ではバーディーパットを1つも決めきれず、「めっちゃ悔しいです。本当に情けない。バーディーチャンス何回あったの? やっぱりショットが良かった分、パッティングが目立ちますよね」と胸中を吐露した。その上で「久しぶりにノーボギーで回れたので、(100点中)5点ぐらいにしときます」と前日7日の3点からわずかに上昇したが、厳しい自己評価となった。

 4番で約2メートル、5番では約3メートルのバーディーパットがいずれもカップの右に抜け、チャンスを生かせなかった。6番で1メートル半のパットを沈め、ようやく初バーディーを奪うと、9番でも2メートルのバーディーパットを沈めて伸ばした。だが、後半は17番までパーを並べ、上がりの18番パー4の第3打、ピン奥からの5メートルのパットは「もう、外しまくったので、最後はしっかり打って…」と打つ前にキャディーと決めたが、打ち切れずパーとし、苦笑いで終えた。

 上り調子のショットでは前日に続き、スタート前の練習場で計測器を使って、アイアンの飛距離を確かめていた。直近の2戦では「(大会前の)練習ラウンドでも良くなかった」というが、大会初日のパーオン率は約72・22%、第2Rは約88・88%、この日は約94・44%と日に日に高めていき、「ショットが良かったからボギーを打つ要素がなかった。縦の距離も合わせられたし、すごく良かったと思う」と確かな手応えを口にした。

 ただ、「やっぱりパッティング」の悔しさの方が上回る。ホールアウト後すぐにパターを手に持つと、パッティング練習場で約4~5メートルの距離を30分程度、黙々と転がしていた。

 次週は13日開幕の伊藤園レディス(千葉・グレートアイランドC)に出場を予定する。大会最終日の15日には22歳の誕生日を迎える。「ラストサンデー…ポジティブにいかないとやっていけないですよね」と、21歳は必死に前を向いた。

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