６番、紅葉を横目にティーショットを放つ渋野日向子
◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス第２日（１４日、千葉・グレートアイランドＣ＝６７４１ヤード、パー７２）
２０位から出た渋野日向子（２１）＝サントリー＝は１バーディー、２ボギーの通算１アンダーで暫定４２位で予選通過を確実にした。最終日の１５日に誕生日を迎えるため、２１歳としては最後のラウンドとなった。
前半をイーブンで回り、後半は１２番でボギーをたたいたが、第１打をバンカーに入れた１７番、２メートルのパットを残した１８番でパーセーブ。「去年は最終ホールでボギーを打って予選落ちした。そのリベンジでもある。後半はスコアを気にしながら回っていた。最後はしびれた。あした２２歳の誕生日ですし、一番はそこ。（まだ予選カットのある国内ツアーで）予選通過もできていない状態だったので、ぎりぎりでも通過できて、とりあえず安心」と胸をなでおろした。
この１年間を「２１歳はポンコツな年。ゴルフもそうですし」と振り返った。２２歳をどういう年にしたいかを問われ、「今年、本当は米ツアーに出るための準備をして、覚悟を決めないといけない年だった。覚悟に関しては２か月間米ツアーを経験してできている状態なので、今年の目標としていた米ツアー挑戦の準備を来年も継続しないといけない。Ｑスクール（予選会）に向けてしっかりやっていくしかない」と話した。
「こんなに考える年もなかった。米ツアーに挑戦するのは、人生の転機だと思うし、来年は本当にそれを実現するために米国の地でしっかり経験して、推薦をいただける試合でしっかり経験を積みたい」と意気込んだ。さらに「目玉焼きよりもいい卵料理を作りたい」とおどけてみせた。
今年に入り、右足裏に痛みを抱えていることも明かした。「靴ずれと、原因不明の痛み。筋膜炎ですかね。スイングは普通にできるけど、今週はかばいながらやっている状態で。トレーナーさんにもテーピングをしてもらっている。マッサージや針をやっても治っていない状態なので、これからいろいろな人に相談して、ちゃんと自分のスイングをするためにこの足の状態を治していかないといけない」と語った。
「でも、これを言い訳にはしたくない。自分にできること、やれることはしたい。（靴に）インソールを入れるなど対処法はあるみたいなので、試しながら治していくしかない」と続けた。