◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(15日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
最終ラウンドが行われ、首位と1打差の3位で出た香妻陣一朗(26)=フリー=が1イーグル、4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの68をマーク。通算8アンダーとし、逆転で涙のツアー初優勝をつかんだ。この優勝で今年最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月3日開幕・東京よみうりCC、報知新聞社主催)の出場権を獲得した。
優勝会見で香妻は「うれしい気持ちとやっと優勝できたという気持ちです。上がりの4ホールは胃が痛かったっすね。18番はイーグルしか狙っていなくて、打ったショット(=第2打)があんなに近くに寄ってると思わなかった。うれしかったです。緊張しないぐらいの近さでした。晴れ晴れとした気分です」と笑顔で喜びを語った。
香妻は1打差を追って迎えた18番パー5。フェアウェーから残り230ヤードの第2打を5アイアンでピン左50センチに寄せて劇的なイーグル締め。8アンダーでホールアウトした。後ろの組で回っていた木下稜介(29)=ハートランド=が最終18番をパーとし、7アンダーとなり、香妻の勝利が決まった。
首位スタートでプロ8年目の木下稜は3バーディー、3ボギーの70で回り、7アンダー2位。昨年大会の金谷拓実(22)以来、史上5人目のアマチュア優勝を目指して出た中島啓太(20)=日体大2年=は4バーディー、4ボギーの70で回り、6アンダーで3位に入り、ベストアマチュアを獲得した。
史上初の同一大会でアマ→プロ連覇狙った金谷は3バーディー、3ボギーの70で回り、4アンダー5位。15位で出た2010年&12年大会覇者の石川遼(29)=カシオ=は2バーディー、2ボギーの70で回り、イーブンパー14位で終えた。