女子プロゴルフの新人戦・加賀電子カップが10日から2日間、千葉・グレートアイランドC(6488ヤード、パー72)で無観客開催される。昨年11月のプロテストに合格した選手ら14人が出場し、2日間で、36ホールストロークプレーで争われる。安田祐香(19)=NEC=が開幕前日の9日、練習ラウンドで最終調整し、会場からのオンライン会見で「今年最後の試合なので、いい成績で終わりたいです。2日間ではあるけど、一打、一打に集中していい成績で終われたら」と意気込みを示した。
プロ1年目は6月のツアー開幕戦から10戦に出場した。9月には頸椎(けいつい)挫傷を発症し、約1か月間欠場が続いた。その後は患部の治療を施しながらツアーを戦ってきた。「まだ(患部に)少し違和感があるけど、いろいろ治療してきている。痛めた後の試合では粘り強い、いいゴルフができたこともあった。でもいいゴルフが続けられていないので、成績につながっていないと思います」と苦しい時期が続いたルーキーイヤーを振り返った。
今大会後のオフ期間の過ごし方については、来年の戦いに向けて「体作り」を第一課題に掲げた。「まずはいっぱいご飯を食べて、ケガをしない体作りをしたいです。(今も)食べることは意識しています」と一日、3食以上とるつもりだという。
同時期に開催される海外メジャー、全米女子オープン(10日開幕、米テキサス州)には同い年の古江彩佳、西村優菜らが出場する。安田は「同い年の選手が出ているので、気になるというか、応援して自分も頑張ろうと思います」とライバルからの刺激を力に変えていく。
今大会は歴代優勝者に1996年大会を制した不動裕理、2004年の横峯さくら、05年の上田桃子、08年の森田理香子と4人の賞金女王が名を連ねる“スターへの登竜門”だ。前回の18年大会は今季国内メジャー2連勝と活躍した原英莉花が制している。安田が来年の戦いに弾みをつけるべく、20年最終戦で頂点を狙って行く。