女子ゴルフのメジャー、全米女子オープンは10日から4日間、米テキサス州チャンピオンズGCで開催される。今季国内メジャー2連勝と勢いに乗る原英莉花(日本通運)がこの日までに、初出場となる世界最高峰の舞台、海外メジャーに向け「日本じゃなくて本当に“世界”なので、ここで成績を出せたら自分の中でも自信になる。まずは予選を通過して3日目、4日目と戦えるように。初めてのメジャーなので、楽しんで戦っていきたいです」と意気込みを語った。
練習ラウンドで初メジャーの難コースを肌で感じた。「壮大ですね。日本にない感じで」と目を丸くする。「コースはものすごく長い。ラフは(長さが)ミリ単位で打った球が変わってくるのでジャッジが難しい。グリーンは大きいけど、アンジュレーションがあるので、難しい。タフなコースです」と印象を語った。
米国入りしてからはアプローチ、パター、ショットで「こっちの芝に慣れるように」と入念な調整を施してきた。「まずはドライバーショットをフェアウェーに置いてパーオンさせたい。自分の得意な(残りの)距離じゃないとピンデットに狙って行くのは難しいので、狙うところと守るところをメリハリつけていきたい」と冷静に見据えた。
今季は10月の国内メジャー、日本女子オープンでメジャー初制覇。11月のJLPGAツアー選手権リコー杯(報知新聞社後援)でメジャー2連勝をマークと波に乗っている。「ずっと課題にしてきたグリーン回りが成長していると感じています」。19年の日本ツアーのドライビングディスタンス4位(253・33ヤード)の飛距離に加え、小技にも手応えを得ており、「ずっと好調なパッティングを維持していきい」。初出場の原が勢いそのまま、世界最高峰の舞台に乗り込む。