【諸見里しのぶの目】今の集中力なら渋野日向子の優勝十分ある


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 全米女子オープン 第2日(11日、米テキサス州チャンピオンズGC)

 2コースで第2ラウンド(R)が行われ、1打差2位から出た渋野日向子(22)=サントリー=は6バーディー、2ボギーの67と伸ばし通算7アンダーで単独首位に立った。優勝した昨夏のAIG全英女子オープンを思い起こさせる後半の強さを発揮した。「夢かな」と驚きながらも後続に3打差をつけ、日本人初のメジャー2勝目を視界に捉えた。

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 世界トップランカーの選手たちが苦しむ中、渋野選手の安定感は群を抜いていました。パットのストロークの際に下半身が微動だにしない。すごく感覚が良さそうに見えます。パットが思った所に打てていてイメージも良い。だからこそ、ショットはグリーンに乗せておけさえすればいい、という余裕も感じますね。

 今年の最終戦でもある大舞台で一打、一打への集中力もブレていません。6番でピン手前4メートルに止めた、アイアンでの2打目のスピンコントロール。ボギーを打った直後だった、難関の17番のアイアンでの2打目では、強い向かい風の中、リズムが乱れてもおかしくない状況で、ピン手前3メートルへ完璧なショットでした。さすが、としか言えません。

 決勝R2日間は気温が下がる予報で飛距離は出なくなり、ピン位置も難しくなります。重圧も出てくると思いますが今のショット、パット、集中力の安定感があれば、優勝も十分に見えてくると思います。(女子プロゴルファー)

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