松山英樹はショットに4年半ぶりVへの手応え 「すごく進歩している」


 ◆米男子プロゴルフツアー ソニー・オープン 最終日(17日、米ハワイ州ワイアラエCC=7044ヤード、パー70)

 米ツアー日本男子歴代最多5勝の松山英樹(28)=LEXUS=が5打差13位で出て1イーグル、1バーディー、1ボギーの68をマーク。通算15アンダーで優勝者と6打差の19位で終えた。

 5打差を追う最終日。松山は勝負カラーの黄色のウェアに身を包み、2017年8月以来の優勝を目指した。1番で、4メートルの下りのフックラインを沈めてナイスパー発進。3番は6メートルのバーディーパットがカップ左へ外れ、天を仰いだ。7番パー3で、第1打を左手前のバンカーに入れてボギーが先行。それでも、494ヤードの9番パー5で見せ場を作った。350ヤードのビッグドライブから、アイアンでの第2打を2メートル弱につけて3日連続のイーグルを奪い、1つ伸ばして折り返した。

 後半に入り、10番は6メートルのバーディーパットをねじ込んだ。しかし、その後は芝目の強いグリーン上のバミューダ芝にほんろうされ続けた。11番は3メートルのバーディーパットを左に外れ、13番も6メートルのパットを外して伸ばせず、首を左右に振って苦笑いを浮かべた。17番と18番も、5メートルのチャンスを決めきれなかった。

 ホールアウト後は「やっぱりパットが入らないと、優勝争いには絡めないと思いますし、優勝のチャンスもないのかなという感じですね。ここまで入らないと苦笑いしか出ないですよね」と苦笑いで振り返った。

 その一方で、得意のショットの好調さは際立った。平均飛距離は320・5ヤードで全体6位。フェアウェーキープ率も69・64%で同10位。パーオン率は83・33%で同3位と圧巻の内容だ。今年から目沢秀憲コーチと契約し、スイングの見直しにも取り組む。8度目の出場で、苦手としてきたこの大会で自身初めて4日間60台を並べ、自己最少スコアの15アンダーをマークした。「ティーショットもフェアウェーキープも、今までで一番出来たと思います。グリーンヒットも今までの中では、一番出来たと思う。そこはすごく進歩しているんじゃないかなと思います」とうなずき、今後への手応えを隠さなかった。

 次戦は、2週間後のファーマーズインシュアランスオープン(米カリフォルニア州トーリーパインズGC)の予定だ。その翌週には16、17年と2度制している好相性のフェニックス・オープン(米アリゾナ州TPCスコッツデール)が待つ。「次からの試合も池がたくさん絡んでくるコース。ハザードが多くなってくると思うので、そこらへんにうまく対応できれば、チャンスが出てくるんじゃないかなと思います。一週間、しっかり調整できるといいなと思います」と松山。約4年半ぶりとなる6勝目に向けた階段を着実に上っていく。

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