女子ゴルフ・梶谷翼「優勝したい」2年越しの夢へオーガスタナショナル女子アマ選手権開幕 前年はコロナ禍で離日直前に中止


オーガスタナショナル女子アマ選手権に向け、抱負を語った梶谷翼

オーガスタナショナル女子アマ選手権に向け、抱負を語った梶谷翼

 ゴルフのオーガスタナショナル女子アマ選手権が米国時間31日、男子のメジャー、マスターズの会場となる米ジョージア州オーガスタナショナルGC(パー72)などで開幕した。日本勢の梶谷翼(17)=兵庫・滝川二高=と上野菜々子(20)=東海大大阪仰星高卒=は開幕前日30日に会場入りした。梶谷がスポーツ報知の取材に応じ、大会への思いを語った。(取材・構成=榎本 友一、宮下 京香)

 梶谷は2年越しの思いを秘める。出場権を得ていた昨年大会がコロナ禍で中止に。出発前に知り、「ショックだった」としばらく前を向けなかった。それでも19年日本ジュニア選手権を制した注目の逸材は今年、再び切符を獲得。「うれしかった。予選を通過して優勝したい」と胸を躍らせた。

 決勝ラウンド(R)の舞台は翌週にマスターズが行われるオーガスタナショナルGC。憧れのマキロイ(英国)らスター選手が活躍する姿をテレビで見てきただけに「コースがきれい。アマチュアの時点で回れるチャンスをいただけたのはうれしいし、ありがたいこと」と思いをはせた。

 昨年はコロナ禍で学生のアマチュア大会の中止が相次ぎ、地元の岡山では家とゴルフ場を往復する日々。「試合がないと気持ちが入らなくなった」と苦しんだが、同8月に石川遼(29)が主催するジュニア大会に出場するなど実戦を踏み、「いつも通り」のストイックさが戻った。大会前は渋野日向子を育てた青木翔コーチ(38)の指導の下、一日1000球のショット練習、課題のパターは2~3メートルの距離を毎日打ち込んだ。

 開幕前日は決勝Rの舞台、オーガスタナショナルGCで他の選手と記念撮影。夢舞台の初日を迎え、「予選を通過してオーガスタを回りたい」と1年分の思いをぶつける。

 ◆オーガスタナショナル女子アマ選手権 19年に第1回大会が行われ、昨年は新型コロナの影響で中止となり今大会で2回目の開催。85選手が出場し、予選Rは米ジョージア州チャンピオンズ・リトリートGCで行われ、上位30人が進む決勝Rは、翌週にマスターズが行われる同州のオーガスタナショナルGCで開催。第1回大会は日本勢の安田祐香、笹生優花がともに3位に入った。

 ◆梶谷 翼(かじたに・つばさ)2003年9月12日、岡山市生まれ。17歳。7歳の時に両親の影響でゴルフを始める。15、16年世界ジュニア選手権で連覇。19年に兵庫・滝川二高に入学し、1年時の日本女子オープン9位でローアマを獲得。同年、日本ジュニア選手権優勝、オーストラリア女子アマ選手権2位。家族は両親と弟。160センチ、62キロ。

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