堀琴音、スランプ乗り越え涙の初V「ゴルフをやめたいと思う時もあった」


姉妹優勝に笑顔でピースする妹の堀琴音㊨と姉の奈津佳

姉妹優勝に笑顔でピースする妹の堀琴音㊨と姉の奈津佳

◆女子プロゴルフツアー ▽ニッポンハム・レディス 最終日(11日、北海道・桂GC=6763ヤード、パー72)

 2打差2位から出た堀琴音が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算14アンダーで並んだ若林舞衣子とのプレーオフを3ホール目で制し、プロ8年目で涙の初優勝を飾った。

 堀は「苦しかった思い出が全部こみ上げてきて、頭が真っ白になった。初優勝まで長かった分、ずっと忘れられないだろうなと思います」と感慨に浸った。

 これまで何度も優勝争いを繰り広げながら、2016年日本女子オープン2位など苦杯をなめた。17年の賞金ランク21位を最後に、18、19年はランク3桁でシード権を喪失した。苦しかったスランプの時期を乗り越え、「支えになったのは言葉というより人です。(森守洋)コーチだったり原江里菜さんだったり支えていただきました。ゴルフをやめたいなと思った時もあったし、やめられない自分もいた。前向きな言葉をかけていただいて、そのおかげで今ここにいる」と感謝した。

 シード選手時と現在との変化について「ツアーに出始めた頃は勢いだけでシードも取った。技術もなかった。今は技術も上がったし、考え方も。100%全力でやっていたけど、今は50~60%の調子でも頑張るという気持ちで、ゴルフが楽になった」と心境を明かした。

 ツアー2勝の姉・奈津佳に続く姉妹でのツアー制覇。福嶋晃子、浩子姉妹以来でツアー史上2組目となる「姉妹優勝」を果たした。「正直ずっともどかしかった。姉は2勝していて、私は優勝していない。今優勝して姉妹優勝と言えるし、私も早くもう1勝したい。いつかは姉妹で優勝争いしてみたい」と声を弾ませた。

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