古閑美保さんが解説、稲見萌寧はかっこいいゴルフを見せてくれた 精度高いショットはメジャー上位いける 


古閑美保さん

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◆東京五輪 女子ゴルフ最終日(7日、埼玉・霞ケ関CC=7447ヤード、パー71)

 稲見萌寧(22)=都築電気=が通算16アンダーで並んだリディア・コ(ニュージーランド)とのプレーオフを1ホール目で制し、男女通じて日本ゴルフ界初のメダルとなる銀メダルを獲得。5打差3位で出て9バーディー、3ボギーの65をマークした。

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 稲見は格好良いゴルフを見せてくれました。無観客開催でしたけど、すごく面白い試合で、多くの子供たちがテレビで見てくれたと期待したいですね。それでも、本人は日本ゴルフ界初のメダル獲得よりも悔しさの方が強かったと思います。首位に並んでいた最終18番でのボギー。五輪はメダルがありますが、普段のツアーなら負けですからね。

 稲見が優勝を争えた要因は、霞ケ関CCとの相性も大きかった。グリーンが大きくて起伏も激しい。硬いグリーンの攻略がカギでしたけど、フェアウェーからのショットならスピンの計算もしやすく、球も止められた。全体1位のフェアウェーキープ率が安定感を生みましたね。彼女の精度と再現性の高いショットがあれば今後のメジャーでも十分、上位が期待できます。

 この銀メダルで稲見は日本ツアー5年シードを獲得しました。賞金女王でも3年シードですからね。日本のゴルフにおける五輪メダルの価値も高い。さらに人気が上がればその価値はあると言えますね。(2008年日本女子ツアー賞金女王・古閑美保)

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