◆女子プロゴルフツアー ▽2021年メジャー第3戦 日本女子オープン 第1日(30日、栃木・烏山城CC=6550ヤード、パー71)
ツアー通算16勝の上田桃子(ZOZO)が5バーディー、ボギーなしの66で回り、暫定で単独首位に立っている。
10番から出ると、14、15番で連続バーディー。490ヤードと長いパー4の難関17番では残り195ヤードから4ユーティリティーで3メートルに運んでバーディーを奪った。後半でも2、3番と連続バーディーでスコアを伸ばした。
上田は「ショットがいい感じで、とくに前半はチャンスが多かった。ロングホールも2オンを狙っていけるところで、しっかり距離を出せてグリーンサイドからのアプローチでバーディーを取れた。風が吹いた後半は、外してはいけない方から打たないように気をつけていた。アプローチが残ることがあったが、後半3ホールくらい、うまくアプローチ、パターでしのげて、総合的にいい一日だった」と満足そうに語った。
序盤は「あまりガンガン行く感じではなかった」というが、「様子を見ながらマネジメントして『あ、いけるな』という感じだったので、より集中してバーディーを狙いにいったホールで取れたので、乗っていけた」と66の好スコアをマークした。
今回がメジャー48度目の出場で、これまでメジャー優勝はない。日本女子オープンは15度目の出場で、昨年大会の3位が最高だ。「メジャーでは優勝争いしたことはあっても手が届いていない。4日間は長いですし、『心・技・体』全てがそろって初めて勝てると思う。明日は天候が荒れると思うので、4日間ずっと調子がいいということはないと思うので、なるべくミスを少なくして丁寧なゴルフを求められる」と表情を引き締めた。
烏山城CCで行われた16年大会では初日に「81」で2日間通算14オーバーで予選落ちした。「このコースの思い出が全然なくて、その時のキャディーさんに、抹消したかったんじゃないって言われたくらい」と苦笑いで明かした。「ここに入ってくるにあたって調子を上げてこられたので、悪いイメージもなく、今の調子で戦えているかな」とうなずいた。
35歳の誕生日を迎えた6月15日には、同い年の会社員の一般男性と結婚した。「最近あまり調子がよくなかったので、落ち込んでる時に励ましてくれる。それくらいですかね」と上田。約1か月前には「モヤモヤしてるんだったら、行ってみたら」とすすめられ、2人で東京タワーに足を運んだという。「高い場所は苦手」といい、上から景色を見たのは10分程だったが、「今まで行ったことがなかった。高いところからいろんなことを考えていたら、自分の考えていることなんて小さなことなんだなって(気づいた)」。夫は試合を観戦する予定はないそうだが、「明るい人なので元気にしてくれる。そういうところはいいのかな」と笑顔で話した。