岩田寛が8アンダーで首位 パー71での大会最小スコアを更新


10番、ティーショットを放つ岩田寛(カメラ・谷口 健二)

10番、ティーショットを放つ岩田寛(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 第1日(14日、滋賀・琵琶湖CC=6986ヤード、パー71)

 5月の中日クラウンズで6年ぶりに優勝した岩田寛(フリー)が8バーディー、ボギーなしの63で回り、ホールアウト時点で単独首位に立った。20度目となるパー71設定での大会最少スコアを1打更新。それでも表情を変えずに「スコアはよかったです」と振り返った。

 前半の12、13番、15~17番でバーディーを量産。パー3の17番では8メートルのバーディーパットを沈めるなど、「(グリーンに)乗ったのは入ってくれた。乗らなかったのはパーパットでしのいで」ビッグスコアをたたき出すことに成功した。

 日本オープンは国内最高峰のメジャー大会であり、日本一のゴルファーを決める大会。タイトルを獲得することに「魅力はあります」と話したが、優勝して得られる複数年シードは「もらってもあんまりやることは変わらない。これができるとかあまり考えない」とさらり。15年に入替戦から米ツアーの出場権を手にした経験豊富な40歳は、「これを優勝すれば全英にも出られる。海外の試合に出られるようになったら入替戦に出られる」と海外に視線をやった。

 石川遼(カシオ)が米下部ツアーの来年の出場権をかけた2次予選会(19~22日)に参戦するため渡米し、日米通算8勝の小平智(Admiral)も来季は米下部ツアーに参戦する。「賞金も上がった。遼も行くし、楽しそうですね」と意識している。

 日本一のタイトルと、海外への再挑戦を虎視たんたんと狙う岩田は、第2ラウンドに向けて「(優勝スコアを)言うと変なところにピンを切られそうなので(笑い)。一打ずつやる」と冷静に意気込んだ。

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