◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 第3日(16日、滋賀・琵琶湖CC=6986ヤード、パー71)
予選通過ギリギリの60位で決勝ラウンド(R)に進んだアマチュアの中島啓太(日体大3年)は、5ボギー、4バーディーの72で回り、通算1オーバーでホールアウトした。アイアンショットに精彩を欠き、「すごくひどかった。ピンを狙っていったのもあるけどミスショットで、難しいところに落としてしまった」と悔しさをにじませた。
この日は「いいきっかけを得られるかな」とL字型のパターからツアー初優勝時に使用していたエースパターのピン型に変更。それでも調子は上向かず、最終18番では3メートルのバーディーパットを外して天を仰いだ。「あまりよくなかったですね。1メートル半のパーパットを外して、(ラインを)全部読めていない。そこからまず直さないと」。冷静に自己分析しながら淡々と言葉を紡いだ。
2日連続で不運に見舞われた。イーグルも狙える529ヤードの16番パー5では、ピンまで残り215ヤードから5アイアンで放った第2打が電線に直撃。昨日と同じ現象に苦笑したが、打ち直しの第2打をピンまで2・5メートルに付けてバーディー。パーだった昨日から“リベンジ”を果たし、ほんの少し表情を緩ませた。
今大会は中島を含め、9人のアマチュア選手が予選を通過。残り1日で、過去に松山英樹や金谷拓実が獲得した「ローアマ」の座を狙う。アマチュアのトップとは現時点で6打差あるが「アンダーパーで回れるように。ローアマは諦めちゃいけないと思う。最後まで狙っていって、集中できたら」。世界アマチュアランク1位の中島が、もがきながら戦う。