藤田寛之が予選落ち、連続シード“23季”で途切れた「悔しい」「情けない」


18番、2打目を放ち打球の行方を見る藤田寛之

18番、2打目を放ち打球の行方を見る藤田寛之

◆男子プロゴルフツアー カシオ・ワールドオープン 第2日(26日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)

 通算18勝で12年賞金王の藤田寛之(52)=葛城GC=が2バーディー、3ボギーの73で回り、通算2オーバーの99位で予選落ち。23季連続で保持した賞金シードを逃した。生涯獲得賞金25位以内の出場資格を来年行使し、賞金シード返り咲きを目指すことを表明した。通算2勝の藤本佳則(32)、塩見好輝(31)=ともに国際スポーツ振興協会=も予選落ちで、賞金シードを喪失した。65で回った堀川未来夢(28)=Wave Energy=が、通算15アンダーで単独首位をキープ。

 男子ゴルフ界を長年盛り上げてきたレジェンドに、温かい拍手が送られた。最終18番。藤田は1メートルのバーディーパットを沈めた。同組の同じ芹澤信雄門下生の宮本勝昌(49)から「泣きそうでした」と声をかけられ、グリーン上で抱擁を交わした。賞金シードが歴代2位の23季連続で途切れ、「ツアープロの勲章。悔しい思いや情けなさが出てくる」と話した。賞金ランク70位でシード圏内の65位とは約170万円差。今大会21位以内が逆転での24季連続シード入りへの最低条件だった。21年はショットが極度の不振で21戦で13度の予選落ち。「来年は生涯獲得賞金25位以内のツアー出場資格(6位)を使わせていただいて、また挑戦者としてシード権を目指したい。技術的なところを立て直したい」と、穏やかな表情で再出発を誓った。

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