男子ゴルフはネット配信の料金について大会主催者に任せテレビ放送と共存


今季行われた男子ツアーの様子

今季行われた男子ツアーの様子

 来年の女子ゴルフツアーからIT大手のGMOインターネットグループが大会の主催を撤退した件について、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が会員(選手)向けに経緯を説明する文書を23日に送付したことが分かった。文書内では「誤った事実関係に基づくネット記事が散見されている」などと訴えている。

 男子ツアーでは今年、約半数近くの10試合前後でインターネット放送が無料で行われたという。男子の日本ゴルフツアー機構(JGTO)関係者は「権利は(女子と同じくツアーを統括する立場の)同機構に帰属するが、女子のように一括で管理してお金をもらう立場ではない。多くの方に見てもらえることがありがたい」と説明。基本的には有料か無料かは大会主催者に任せ、テレビ放送とも共存する形となっている。

 来季は年間25試合で夏場に1か月以上の“空白期間”がある男子に対し、稲見萌寧、原英莉花ら多くの人気選手を擁する女子ツアーは3月の初戦から11月の最終戦まで38もしくは39試合、フル稼働の状態だ。シード選手は休養を入れながらコンディション維持に努める背景もあり、「ネット配信の有料・無料」を巡る方針の違いも、両ツアーが抱える事情が影響しているのかもしれない。

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