上田桃子、国内メジャー初制覇も見据えた海外挑戦「何歳になってもチャレンジしたい」


 米女子プロゴルフツアーのHSBC女子世界選手権が3日から4日間、シンガポール・セントーサGC(6758ヤード、パー72)で、予選落ちなしで開催。日本勢は笹生優花(ICTSI)、畑岡奈紗(アビームコンサルティング)、古江彩佳(富士通)、渋野日向子(サントリー)、上田桃子(ZOZO)の5人が出場する。WOWOWライブでは大会の模様を3日午後0時30分から連日生中継、ライブ配信する。

 ベテラン・上田は海を渡ったシンガポールで今季初戦を迎える。「開幕戦ということでワクワクする気持ちと、どういう1週間になるだろうと不安もある。その中でいいシーズンの幕開けになるような結果を残したい。自信になるような大会にしたい」と決意を込めた。

 昨年の日本ツアー、パナソニックオープン優勝で付与された主催者推薦枠で今大会に出場。同時期に開催される日本ツアー今季開幕戦、ダイキンオーキッドレディス(沖縄)の出場は見送った。「パナソニックで優勝した時に決めた」。日本ツアーで16勝(日米共催を含む)を挙げるが、これまでメジャー優勝には届いていない。「今回は開幕戦と重なったので悩んだけど、日本のメジャーで勝つためにも海外の試合では学ぶこともたくさんある」と、2020年12月以来の米ツアー出場を決断した。

 07年に国内で賞金女王に輝いた後、08年から米ツアーに挑戦。14年からは日本ツアーを主戦場としているが、35歳になった現在も“チャレンジ精神”を強く胸に秘めている。「本来であれば、海外の試合は出られるチャンスがあればいつも出たい。何歳になってもチャレンジしたいという気持ちの方が強いので、今も海外に来ているんだと思います」と語った。

 セントーサGCセラポンCはフェアウェーも起伏があり、攻略しがたい難コース。「米ツアーなのでラフがない分、スコアが出ると思う。そういう意味で多少のリスクを背負ってでもアグレッシブにいかないといけないシチュエーションは多くなる」と上田。最大の目標に据える日本の「メジャー初制覇」に向けても、ベテランは挑戦し続ける。

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