1差V逸の西郷真央、自身8度目の2位に「ほんのちょっとツキがズレていた」


2番、ティーグラウンドで笑顔を見せる西郷真央

2番、ティーグラウンドで笑顔を見せる西郷真央

◆女子プロゴルフツアー ▽明治安田生命レディス 最終日(13日、高知・土佐CC=6228ヤード、パー72)

 前週の今季ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディスで初優勝を飾った西郷真央が、4バーディー、1ボギーの69で回り、通算12アンダーで2位に終わった。1988年ツアー制施行後、史上初の開幕戦から2戦連続Vに1打届かなかった。2つ前の組で回っていたサイ・ペイイン(台湾)が65をマークし、大会新記録の13アンダーでツアー初優勝を飾った。

 西郷は自身8度目の2位に終わった。ホールアウト後の会見では静かに口を開き、「前で回っている方の勢いは止められない。自分が伸ばせなかったのが反省点かなと思います。最終組が伸ばし合って、競って(勝つの)がいい形。そうなりたかったなとは思っています」と悔しさをにじませた。

 スタート前の練習場では師匠の尾崎将司から渡された「ドライバーより100グラム重い」という“素振り棒”を練習の前後に15回振ってから出た。1番でティーショットを右のバンカーに入れ「探り探りだった」というが、第2打で立て直し、バーディー好機を作った。1番はパーとしたが、2番で第1打をピン左約3メートルにつけて初バーディーを奪い、首位の植竹をとらえた。6番と9番でもバーディーを重ね、1打差の単独首位で折り返した。

 だが、最終日は不運もあった。8番で2メートルのパーパットが「思ったところには打てたが、(球が)跳ねてしまった」とボギーに。打ち終わった後、しばらく球が通った道を見つめていた。いずれも決めれば首位をとらえた15番パー5では2オンに成功したが、5メートル半のイーグルパットがほんのわずかカップに届かず。18番は5メートルのフックラインが決まらなかった。「後半はずっと(球が)跳ねていたのでしょうがない。若干、ほんのちょっとツキがズレていたかな」と冷静に受け止めた。

 詳細な記録が残る88年以降でツアー3人目の初優勝から2週連続優勝には1打届かなかったが、今季は開幕戦で優勝、今大会2位と好成績が続く。昨年6月の宮里藍サントリーレディスからツアー最多の25試合連続アンダーパー記録は更新した。「結果的にはいいと思うけど、ショットに関しては自分のイメージしている高さではない。体の動きをチェックしてから球筋を求めて練習をしていきたいです」と見据えた。

 この後は18日開幕の今季ツアー第3戦、Tポイント×ENEOSに向けて、そのまま開催地の鹿児島入りする予定。前週の優勝会見で「2勝、3勝と挙げて、強いゴルファーになりたい」と掲げた20歳。今後もさらなる躍進を続けるつもりだ。

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